『カニング・キラー 殺戮の沼』
2007年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 マイケル・ケイトルマン
製作 ギャビン・ポローン
脚本 ジョン・D・ブランカトー/マイケル・フェリス
撮影 エドワード・ペイ
音楽 ジョン・フリッゼル
出演 ドミニク・パーセル/ブルック・ラングトン/オーランド・ジョーンズ/ユルゲン・プルホノフ/ギデオン・エメリー/ガブリエル・マレマ
《解説》
「プリズン・ブレイク」のドミニク・パーセル主演 全米大ヒット、巨大モンスター・パニック・アクション!
ひとりの白人女性が無残にも謎の巨大爬虫類の餌食となった事件を取材するために、この謎の爬虫類を追うことになった
実話を基に、人間を殺した謎の巨大爬虫類の取材でアフリカのジャングルを訪れたTV局の取材班が、その未知なる怪物の恐怖に晒されるさまを描いた
監督はこれまでTV界で活躍し、本作で劇場映画監督デビューのマイケル・ケイトルマン
《物語》
アフリカ・ブルンジ共和国キビラシ湿地帯では内戦が続き、処刑された遺体が大量に見付かる
この国の実態を調査に行ったイギリスの調査団の女性が巨大ワニに襲われ食い殺されるという事件が発生
ニューヨークのテレビ局で報道部のプロデューサーを務めるティムは政治家の汚職問題のスクープに失敗
上司の命令でイギリス調査団の女性を殺した巨大ワニを探し出して捕獲するドキュメンタリー番組の製作を引き受ける羽目になった
ティムはレポーターのアビバとカメラマンのスティーブンを伴い、アフリカのブルンジ共和国へ
現地で爬虫類学者のマットと合流するが、内戦状態のため国が混乱している様子を目の当たりにする
それに巨大ワニが生息する川のある地域は武装ゲリラが牛耳っている危険地帯
そんな中、地元のガイドの案内で巨大ワニの生息する川に到着、ワニを捕獲する作戦を実行すると共にシャーマンに祈りを捧げる
川の辺でテントを張り、ワニが現れるのを待つクルー 現れたワニに発信機を撃ち込むことに成功
しかし武装ゲリラに襲われるが、ワニがゲリラを食い殺し、罠を破壊して帰って行った
次の日、カメラマンのスティーブンが偶然ゲリラがシャーマンと家族を処刑する現場に遭遇、全てを撮影する
それをゲリラに見付かり、撮影クルー達は巨大ワニとゲリラの両方から逃げることになる
《感想》
ただの巨大ワニのモンスター映画かと思ったら、意外に政治背景なんかもチラチラ見えて面白かったです
ルワンダのフツ族とツチ族の大虐殺が起こった隣の国が舞台となってます
その影響でフツ族がブルンジ共和国で政府と武装衝突で大量虐殺を繰り返してるんです
その死体を川に捨てたことからワニが人間の味を覚えたんですね
それまではアフリカの黒人がワニに食べられても事件にもならず、イギリスの調査団の白人女性が食べられたことによって世界が知ることになったんです
この辺りは人間の価値と言うか値打ちがモロに表れてる瞬間でした
このワニを取材する主人公に「プリズン・ブレイク」のドミニク・パーセル
おいらはこの「プリズン・ブレイク」を観てないのでなんとも言えませんが、テレビ局のプロデューサーってこんな感じなの?
なんか短髪やし、ガタイもいいし、クリエイティブな仕事って感じには見えなかった 実際にこんな方にはスマヌ
相棒のレポーター・アビバ役にはブルック・ラングトン ちょっとだけお色気担当です あわやのシーンも(笑)
それにしても巨大ワニ“グスタブ”の出来がイイ! CGとアニマトロニクスを合成してるんですけどCGだけだったらちゃちになってたと思うもん
CGが出来て、実在しないモンスターの動きが自然でなめらかになりましたもんね~
「ジュラシック・パーク」を初めて観た時の衝撃は未だに覚えてます あんぐりしたもん
それが今ではCG当たり前やもん 逆にアナログなアニマトロニクスやストップモーション・アニメーションの方が重宝されたりしてね
正直な話、想像していたより面白いモンスター映画でした ラストもモンスターなのかゲリラなのかそこが重要です
実話を基にした全米大ヒットの巨大モンスター・パニック・アクション! それが『カニング・キラー 殺戮の沼』です。
「アリゲーター」や「UMA」とはひと味違いましたね
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カニング・キラー 殺戮の沼
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