『華氏451』
2018年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ラミン・バーラニ
原作 レイ・ブラッドベリ
脚本 アミール・ナデリ
出演 マイケル・B・ジョーダン/マイケル・シャノン/ソフィア・ブテラ/リリー・シン/ディラン・テイラー
《解説》
アメリカのケーブルテレビ局・HBOの自社映画レーベルHBO FILM作品!
フランソワ・トリュフォー監督によって映画化されたレイ・ブラッドベリの小説「華氏451度」をHBOが再映画化した近未来サスペンス、主人公を「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダンが好演、共演する「シェイプ・オブ・ウォーター」のマイケル・シャノンの、臨場感の溢れる迫真の演技も見どころ
《物語》
クリーブランドでは郊外の倉庫に大量の落書と珍しくペンと紙を発見、国の幸福と民主主義を脅かすウナギは焼火士が倒す、焼火士のベイティ中隊長はウナギどもは悪党で危険な存在だと
心や頭の中に混乱をもたらし皆を不幸にする、奴らの言う情報統制は嘘だ、過多な文字は人を蝕む、我々の任務は危険から皆を守り、幸福にし続けること
書物を読むことが禁じられたこの世界で禁止されている書物の捜索と焼却を任務としているのが焼火士だ、焼火士長のモンターグは書物を持つ者をウナギと呼び、現場へと急ぐ
その一軒家では書物をアップロードしていたが焼火士たちが取り押さえて逮捕して指紋を焼かれる処罰は中継されて全国民が観て歓喜を上げる一大イベントで、その場で書物を燃やす
ベイティはモンターグを連れて過去に捕まえて指紋を燃やしたクラリスから情報を得た、そこでは年老いた記者が過去に記事を仕上げて連載する話を録画している
それを見たベイティは無数の意見が衝突して内戦へと突入した、それにより800万人が死亡、思想管理体制のもと書物を読むことが禁じられた
クラリスの情報である屋敷に調査に入るとそこには老女が本を読んでいて、その2階の書庫には数えきれない数の本がありモンターグは初めて本に触れた、ベイティは本に書いてあることは妄想でウナギの心の拠り所だと
そこでモンターグは一冊の本を服の中に隠した、そして大量の本を焼却するときに老女は自らの体に火を点け、オムニスと謎の言葉を発して焼身自殺、それによりモンターグは自分のしている行いに疑問を持つ
《感想》
文字が人を不幸にしてそれを落書と呼んで焼却してしまうんです、それは全ての書物を指していて誰もが知っている名作も落書として焼却処分してしまうんです
なので本を隠して所有していると罰せられて指紋を焼かれるんです、指紋を焼かれると犯罪者としてのレッテルを貼られてしまうようです、それでも書物を愛する人たちはアップロードしたりして誰でも簡単に閲覧できるようにするんです
それを取り締まるのが焼火士と呼ばれる人たち、焼火士長のモンターグを演じるのが「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダンで焼身自殺の現場を見てしまったことで悩んでしまうんです
その時にこっそりと盗んだ本を読んで、おそらくこんなに素晴らしい書物を焼却する意味が分からなくなったのかもしれません、そこで以前に知り合ったクラリスに会って話しを聞くんです
そのクラリスを演じるのが「アトミック・ブロンド」のソフィア・ブテラでいつもは強い役が多いと思うのですが本作では弱い役なんです、それで本に興味を持ったモンターグと恋に落ちるんです
クラリスはモンターグを仲間に入れて書物を次の時代に繋げるために仲間たちが隠しているんです、モンターグは焼火士を辞めてクラリスが仲間に引き入れるんですけどそれもベイティ中隊長が追うんです
この冷血なベイティを演じるのが「バットマンVSスーパーマン」のマイケル・シャノンでその顔も怖くて迫力あります、彼は文字がなくなった時代も知っていてそれを説明するんですけどね
でも書物のせいで意見がぶつかり合って内戦が勃発して大勢が死んでしまったなんて、それは文字のせいではないよね、なので幸せのために書物は処分されて、言語も少なくなって最終的には1つにしてしまう計画のようです
原作はレイ・ブラッドベリの有名な作品であのヌーヴェル・ヴァーグの巨匠・フランソワ・トリュフォー監督も映像化していて今回はそのリメイクと言われています
おいらは必死で本を守る人たちの姿に心打たれましたね、おいらは本が好きなのでもしこれが実際に起こったらと考えると、銃を解禁するより本の規制の方が怖いです(汗)
フランソワ・トリュフォー監督によって映画化されたレイ・ブラッドベリのSF小説を再び映画化! それが『華氏451』です。
よくもこんな設定の案が出てきましたね、ヒトラーが大量の本を燃やすのを思い出しました