『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
2018年 「SUNNY」製作委員会
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 大根仁
撮影 阿藤正一/橋本桂二
音楽 小室哲哉
出演 篠原涼子/広瀬すず/小池栄子/ともさかりえ/渡辺直美/池田エライザ/山本舞香/野田美桜/田辺桃子/富田望生/三浦春馬/リリー・フランキー/板谷由夏/新井浩文/矢本悠馬
《解説》
大人になって、青春と再会した
2011年に製作され、日本でも大ヒットした韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」を篠原涼子、広瀬すずの主演、「モテキ」「バクマン。」の大根仁監督でリメイクした青春音楽映画
主人公の現在の奈美役を篠原涼子、高校時代の奈美役を広瀬すずが演じるほか、板谷由夏、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美らが顔をそろえる、90年代の音楽シーンを牽引した大ヒットメーカーの小室哲哉が音楽を担当
《物語》
サラリーマンの夫と高校生の娘を持つ主婦の奈美は平凡だが幸せな日々を過ごしていた、安室奈美恵が25周年を迎えたことを朝のワイドナショーで知って自分が女子高生だった日のことを思い出していた
夫は忙しく来週にはシンガポールへ出張、入院した奈美の母親のお見舞いにも行く暇がなくて奈美に任せっきり、見舞いの帰りに他の病室から女性の泣き叫ぶ声を聞いて部屋を覗き込み、ネームプレートを一瞥してエレベーターで1階に下りた
しかしその名前を思い出してその部屋に戻ると20年ぶりに会う友人の芹香がいた、芹香は笑いながら結婚もしていないのでイケメンの先生にガンだと言われて余命は一カ月だと説明
そこで芹香は死ぬ前にみんなに会いたいと奈美にお願いをした、みんなというのは学生の頃の仲良し6人組でサニーと呼ぶメンバーのことで卒業してからはそれっきり
奈美は連絡先もわからずとりあえず高校に行ってみることにした、そこには当時の担任がいて梅の連絡先を教えてもらい再会、事情を説明して芹香に会いに行った
梅は奈美とみんなを捜すことになったが手掛かりはない、そこで目に付いた興信所の看板、探偵の中川に依頼し、ほどなくして裕子が見付かったと連絡を受けて会いに行くと美容整形外科医のセレブ妻になり、興信所で自分の過去が漏洩していることを知って憤慨
中川から連絡があり、心と奈々は難航している、今の時代にこれだけ身を隠せるのは意図的にわからないようにしているのではないかと説明される
追加料金を払って捜してもらうと心が見つかった、高校時代とは打って変わって離婚後にアルコール依存症となっていて見る影もなく、スナックの雇われママをしている
奈美は最後の1人の奈々がなかなか見付からない、輝いていた高校時代と輝きを失った現在の2つの時代、彼女たちの時間が再び動き出す
《感想》
韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」のファンでもある「SCOOP!」の大根仁監督がリメイクを熱望、企画・プロデュースは「何者」「君の名は。」などの数々ヒット作を世に放つ川村元気、そして音楽は90年代に音楽シーンを席捲した小室哲哉が担当
稀代のヒットメーカー3人が一堂に会することで90年代の珠玉のヒット曲をふんだんに使った圧倒的な音楽的な仕掛け、そして現在と過去を演じる豪華キャスト陣の共演に彩られた青春音楽映画です
主人公の奈美を演じるのは篠原涼子で彼女は94年に小室哲哉プロデュースにより「愛しさとせつなさと心強さと」が220万枚を超える大ヒットを記録しています、本作でも流れても面白かった
高校時代の奈美を演じるのは「ラプラスの魔女」の広瀬すず、奈美は阪神大震災によって淡路島から関東へと引っ越してきたんです、ダサい風貌と関西弁でイジメられるんです
イジメられている奈美を救ったのが芹香で演じるのは「四月は君の嘘」の板谷由夏でキャリアウーマンとしてバリバリ働いていたのですが末期のガンで余命も一カ月、奈美と芹香が再会したことから物語は始まります
高校時代の芹香を演じるのが「恋は雨上がりのように」の山本舞香、彼女の凛とした表情はサニーのリーダーに相応しい存在でイジメなんかが大嫌いでイジメっ子をやっつけてしまいます
美容整形で巨乳になった裕子を演じるのは「彼らが本気で編むときは、」の小池栄子で実際にすごいスタイルをしているので違和感ありません、セレブ妻になっても悩みは尽きませんね
高校時代の裕子を演じるのは野田美桜で学生の頃はみんなに胸がないことを冷やかされていたのにあんなでかい胸になってしまうとはね、それぐらいコンプレックスだったようです
場末のスナックのママでアルコール依存症の心を演じるのは「100回泣くこと」のともさかりえでギスギスな風貌で病的な怖さも醸し出すくらいでヤクザに暴力を振るわれていて落ちるとこまで落ちてます
高校時代の心を演じるのが田辺桃子でそんなに印象の強い子ではないですけどみんなと仲良く接していてムードメーカー的な存在ですがまさかあんなに落ちぶれてしまうとはね
最初に見付かった梅を演じるのが渡辺直美でブラック企業の不動産会社に勤務しているのですがそこのチーフが新井浩文で彼の存在でソフト化が遅れたそうです、例の事件ね
高校時代の梅を演じるのが「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の富田望生で学生時代からふくよかな体型で渡辺直美と一瞬でくっ付きましたもん(笑)
そして奈々を演じるのが「ルームロンダリング」の池田エライザ、奈々はモデルもしていてサニーの中でも1人クールな印象で途中から仲間になった奈美をある理由から嫌ってるんです、でもお互いの思いをぶつけ合って仲良くなるんです
奈美が依頼する探偵の中川を演じるのが「万引き家族」のリリー・フランキーで見た目とは違って優秀な探偵なようです、リリー・フランキーは映画に引っ張りだこで観る映画観る映画に出演しています
梅の兄の友達で奈美の初恋の相手の渉を演じるのが「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の三浦春馬で奈美の初恋は破れるのですが現代の奈美が再び渉を訪ねるシーンがあるんです、これがなんか良くてね
全編に流れる音楽が90年代に流行った曲でめっちゃ懐かしいんです、若い子がこれで90年代の音楽に興味を持ってくれたら嬉しいですね、それに若い子だけでなくおいらみたいなおっさんも選曲に感涙でしたよ(笑)
珠玉の90年代J-POPと超豪華キャスト陣の競演で贈る、最強の笑って泣ける青春音楽映画が誕生! それが『SUNNY 強い気持ち・強い愛』です。
ラストはちょっとやり過ぎな感じがしましたね、涙を誘い過ぎて冷めてしまいそうでした