『ジョン・ウィック:チャプター2』
2017年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 チャド・スタエルスキー
脚本 デレク・コルスタッド
撮影 ダン・ローストセン
音楽 タイラー・ベイツ/ジョエル・J・リチャード
出演 キアヌ・リーヴス/リッカルド・スカマルチョ/ルビー・ローズ/ジョン・レグイザモ/コモン/ピーター・ストーメア/イアン・マクシェーン/ローレンス・フィッシュバーン/フランコ・ネロ
《解説》
伝説の殺し屋VS世界中の殺し屋 追う者は追われる者へ
キアヌ・リーヴスが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた新銃術ガンフーを取り入れたアクションでヒットを記録した「ジョン・ウィック」のシリーズ第2弾
チャド・スタエルスキーが前作に引き続き監督を担当、前作からのキャストに加え、グラミー賞ラッパーのコモン、「トリプルX 再起動」のルビー・ローズらがジョンを狙う殺し屋として出演
《物語》
ロシアン・マフィアのアブラム・タラソフはアジトを引き払おうとしていた、それはジョン・ウィックのマスタングがここにあるからだ、たかが車と子犬のためにロシアン・マフィアの兄ウィゴと甥のヨセフが殺されてファミリーは壊滅した
だがジョンはすでにタラソフのアジトに忍び込んでおり、タラソフの手下たちを次々と殺害してタラソフの前に現れて、平和の乾杯をしてジョンはマスタングに乗ってアジトを出た
マスタングを取り戻したもののボロボロ、自宅の駐車場に止めたジョンはダッシュボードの中に妻ヘレンの写真とカードを見付けて、感傷的になった、そしてジョンは犬と一緒に眠った
次の日にマスタングを馴染みの修理屋オーレリオに頼んだ後、地下室の床に銃を収納してセメントで塗り固めて封印した、その夜に訪問者が現れた
イタリアン・マフィアのサンティーノ・ダントニオ、彼はジョンが裏社会から足を洗う時に手を貸してくれた人物で誓印という血の契約を交わした、それは相手と血の誓いで結ばれている
相手からの頼みは断れない契約だったがジョンはサンティーノの依頼を断わった、しかしその代わりに妻との思い出の残る家が爆破されてしまう
ジョンは裏社会の人間が利用するコンチネンタル・ホテルに行き、支配人のウインストンに会うが、彼は誓印は絶対で守るべきだと、裏社会の掟は厳しい
ジョンはウインストンの言葉に従い依頼を受けるためにサンティーノに会った、彼の依頼は裏社会の首席連合のひとつでカモッラの席を父の遺言で継いだ姉のジアナ・ダントニオの殺害だ
イタリア・ローマにやってきたジョンはジアナの殺害に成功するも彼女の部下らと戦うがサンティーノの部下にも襲われた、サンティーノは口封じにジョンを生かしてはおけない
ジョンはコンチネンタル・ホテルに飛び込んで停戦状態となり、ホテル側の手引きでローマを後にする、しかしサンティーノはジョンに700万ドルの賞金を懸けて、ニューヨーク中の殺し屋がジョンを狙う
《感想》
前作の「ジョン・ウィック」から5日後からで、フォード・マスタングを奪い返すためにジョン・ウィックがロシアン・マフィアのアジトを壊滅させます、伝説の殺し屋ジョン・ウィックを演じるのは「ネオン・デーモン」のキアヌ・リーヴスではまり役です
とにかくとにかく殺し屋のジョンがかなりの数の人間を殺しています、銃(ガン)とカンフーを合わしたガンフーと言いますが、やってる武術はまるで柔道ですね、投げて固めて撃つ
イタリアでの仕事の前に武器を調達するのですがその時にスーツも新調するんですけど、このスーツが凄いです、防弾のスーツなんで弾丸は貫通しないんです、でも当たったら凄く痛いんです(笑)
ジョンの殺しは超接近戦のようでこれってかなりリスクがありますよね、出会い頭とかで撃ち合いするんですから、銃を持つ手を掴んで投げて撃つんです
今回はナイフを使った殺しも披露して地下鉄での殺し屋同士の接近戦は迫力あって他の乗客は見てるしかない状況もリアルで凄かった、相手の胸を刺して抜くと血が噴き出るので抜くなと言って去るんです、殺し屋同士でも友人だったりするんでしょうね
鉛筆で2人を殺すシーンも鮮やかでしたよ、刺しても死ぬほどではないにしても鉛筆を置いてそこに頭を叩きつけたりして凄まじいです、どんな物でも武器にするのがプロで伝説の殺し屋ですね
サンティーノの部下でジョンを狙うアレスを演じるのが「トリプルX 再起動」のルビー・ローズで中性的な魅力を持つ殺し屋ですが聾唖でジョンと手話で会話をするんです
ジアナの部下でカシアスを演じるのが「スーサイド・スクワッド」のコモン、ジョンと互角の実力で路上での戦いでは掴み合って偶然にコンチネンタル・ホテルの窓を破って中に入ってしまい、支配人に咎められて戦いは休戦となるんです
支配人に言われて2人はホテルのバーに行って一杯飲むんです、この時も2人はお互いの好みの酒を知っていて知った者同士なのだと分かります、カシアスが酒を奢り、プロとしての礼儀だとのセリフは次に会う時にはどちらかが死ぬとの思いがあったのでしょうね
ジョンを手助けする独自組織を束ねるリーダーのキングを演じるのが「パッセンジャー」のローレンス・フィッシュバーンで彼らの組織は独特で街にいるホームレスなどに化けているんです
監督は前作から引き続きチャド・スタエルスキーで前作以上のヒットを記録をして、ラストでは「チャプター3」へと続く展開でした、それにしてもマスタングはカッコイイね
伝説、欧州に襲来 それが『ジョン・ウィック:チャプター2』です。
これだけ鮮やかに殺していくともうR15なんて必要じゃないんじゃないかな?それぐらい見事ですよ、鉛筆で殺すのはR15は仕方ないかな