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Channel: 237号室 タカの無事是名作映画烈伝 A級からZ級まで
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女教師 シークレット・レッスン

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『女教師 シークレット・レッスン』

 

 

 

 

 

2017年 韓国

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 キム・テヨン

 

撮影 キム・テス

 

音楽 バン・ジュンソク

 

 

 

出演 キム・ハヌル/ユ・イニョン/イ・ウォンギュン/イ・ヒジュン/キ・ジュボン/チョン・ソギョン

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

美しき男子生徒と女教師の禁断の情事、それは、新たな悲劇の始まりだった

 

「きみはペット」のキム・ハヌル主演で、女教師と男子生徒の禁断の情事と、男子生徒をめぐる2人の女教師の嫉妬や対立を描いたエロティックサスペンス

 

ヒロイン役は、韓国の多数のドラマ・映画で活躍するキム・ハヌル、本作では気の強そうで内面はもろい大人の女性をリアルに演じている、もうひとりの美人教師役はモデル出身のユ・イニョン

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

男子校の非正規採用の未婚の女性教師たちが呼び出されて契約事項の追加があると書類を渡される、それは「妊娠・出産時、退職を勧告できる」というもので正規教員なら祝福はされるが非正規教員は違う、正規採用になるまで結婚は諦めろ、非常識だとまで言われてしまう

 

 

正規教員のキム先生が産休の間、 3年4組の担任を頼まれるパク・ヒョジュだったが家庭の事情で担任は無理だと伝えていたはずだが来年は教員枠が1つ減ると圧力をかけられて引き受けることになった

 

夜間自習で教室に行くと空席があり、それはバレエ特待生のジュハなので体育館で練習をしていて自習は免除されているらしい、帰りに体育館を覗くとバレエを踊る美少年のジェハに見惚れながらも新担任だと顔を見せた

 

 

帰宅すると10年一緒に住む作家志望の彼氏が何もせずに寝っ転がって飯を催促する姿にストレスが溜まり怒鳴ってしまうヒョジュ

 

次に正規採用の順番のために頑張るヒョジュだったが理事長の娘のチュ・ヘヨンが正規教員として赴任してきた、しかもヘヨンは教職に就くのは初めてで、男子校には相応しくない露出の多い服装で出勤

 

 

それにヘヨンは大学の後輩だと知らされるがヒョジュは憶えていない、歓迎会でも理事長の娘ということで男性教師にちやほや機嫌を取っているように見えてヒョジュは快く思わない

 

ヒョジュは先に帰ろうとすると体育館に明かりが点いていて中にはビールを飲んで眠るジュハ、彼を起こすと泥酔してヒョジュに抱き着いてキス、ヒョジュは受け入れてしまい酔ったジュハを家まで送った、次の日に化学室にジュハを呼び出して説教をするがその時にヘヨンが顔を出した

 

 

学校に彼氏がやってきて一緒に昼食をと言うがヒョジュは金を渡して追い返してしまうがヘヨンに彼氏かと聞かれてイライラが募る、理事長と一緒に食事とヘヨンに誘われて高級レストランに行くとそこにはヘヨンのフィアンセがいて、帰り際には彼の会社の新商品の化粧品を土産だと渡されてた

 

 

フィアンセが帰った後にそれを放り投げてヒョジュはヘヨンに見下されて馬鹿にされていると感じたのだ、ヘヨンはただ先輩と仲良くしたいだけだったが世間知らずのヘヨンは空気も読めず価値観も性格も正反対で相性も悪い、ヒョジュが家に帰ると彼氏がお互いに必要ないと出て行った

 

ヘヨンを盗撮する生徒を目撃してスマホを取り上げてヘヨンに見せて、男子校の服装ではない、見せ付けて楽しんでいるようだと厳しく説教をするヒョジュ

 

その夜に舞踏コンクールのパンフレットを届けるために体育館に行くと薄明りの倉庫の中でジュハとヘヨンがセックスをしているのを目撃する、次の日にヒョジュがヘヨンに問いただすと泣いて許しを請う、ジュハには体育館の使用を禁止して個人的にダンス教室に通わせてやり、教師の正しい下心だとヘヨンに示すのだが…

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

中年の域に入った女教師と若い新任女教師の見えない火花散る攻防です、非正規教員のヒョジュと理事長の娘の正規教員のヘヨン、生活価値観も正反対の2人です

 

 

それに先輩と後輩の間柄でバレエ特待生の美少年をめぐっての禁断の三角関係となり女教師同士の嫉妬や対抗心は段々と危険な方向へとエスカレートしていくんです

 

 

やはり現代の格差社会を反映しての差別だったり、劣等感やそれに対しての怒りもあるでしょう、女同士の黒く渦巻く闇は深くて恐ろしいものです

 

女教師ヒョジュを演じるのが「ブラインド」のキム・ハヌルで、これまでの清純で快活なイメージから一転して、嫉妬や劣等感にかられておかしくなっていく非正規採用の女教師を怪演しています

 

 

すでに若くはなく作家志望の彼氏と10年も一緒にいて、しかも出て行かれて「私の一番輝いていた時期を捧げたのに!」と怒りをぶつけるのですが彼氏には「俺は頼んでない、お前が勝手にやった」と、これは女なら怒り爆発ですよね、おなたがいなければもっと素敵な出会いがあったかもと思ってしまいます、人生を返せとね

 

若い女教師ヘヨンを演じるのはモデル出身のユ・イニョンでその美貌と財力を兼ね備えた正規採用の新人女教師を演じています、本当にヒョジュとは真逆で見る者はヘヨンに目が行きますね

 

 

韓国は学歴社会で財閥の問題もあって一般庶民と金持ちとの格差が日本同様に深刻なのかもしれません、それもあって非正規教員として正規教員になるために頑張っているヒョジュの前に突然現れた優雅で余裕のある若さ溢れるヘヨンが気に入りません

 

おそらくヘヨンは先輩のヒョジュと仲良くなりたかっただけかもしれませんが、ヒョジュにしては正規教員の座をコネで奪われて気に入りません、しかも明るいワンピースや優雅な振る舞いに、男性教師のちやほやも気に入りません

 

自分はうだつの上がらない彼氏なのに、ヘヨンには会社経営のフィアンセに高級レストランでの食事に化粧品のお土産、ヒョジュは見下されて馬鹿にされたと思って怒り爆発!ヘヨンは仲良くなりたかっただけだったのに

 

こんなギスギスしているとある夜に体育館の倉庫でヘヨンとジュハがセックスしているのを目撃、それによってバレエ特待生のジュハに興味を持つヒョジュなんです、ヘヨンの弱みを掴んだと余裕も見せて、ジュハとヘヨンを離すように体育館ではなくバレエ教室に通わせるんです

 

 

ある日にヒョジュはジュハを部屋に泊めて一線を越えてしまうんです、その日から授業中に目が合うだけで幸せを感じるヒョジュなんですが女って単純なんですね、こんな簡単な罠に引っ掛かるなんて、愛は盲目なんですね

 

 

 

 

 

バレエ特待生の美しき男子生徒をめぐり女のプライドと嫉妬、欲望がぶつかり合う衝撃作 それが『女教師 シークレット・レッスン』です。

 

 

 

 

 

怖いシーンはラストくらいなのですが、ずっとジワジワとした恐ろしさが作品内に漂っています

 

 

 

 

 


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