『フェーズ7』
2008年 フランス
《スタッフ&キャスト》
監督 デイヴィッド・モーレイ
脚本 デイヴィッド・モーレイ/ヨハン・ベルナール/ルイ・ポール・ドサンジュ
撮影 ニコラ・マッサール
出演 エレーヌ・ド・フジュロール/フランシス・ルノー/ディダ・ディアファ/マリー・ソナ・コンデ
《解説》
人間を怪物に変えるウィルスが蔓延した世界から脱出できるのか? 新型ウィルス・サバイバル・スリラー!
怪物たちから逃れるため、安全な避難区域を目指し出発したマルコとソニアだったが、道中で怪物に襲われ…
「もしも、理性が崩壊し、自分が自分でなくなってしまったら…?」警戒レベル、フェーズ7!人間を凶暴な怪物に変えてしまうウィルスが猛威を奮う世界
《物語》
最初の症例は夏の初めに現れた 数か月でウィルスは大量の命を奪った 避難区域のノア基地からの無線が唯一の希望だった
人間を野蛮で血に飢えた怪物に変えてしまうパンデミックウィルスによって壊滅状態の世界
感染者は吐血、皮膚の剥奪、頭皮の剥離を繰り返してミイラ状になり、その性格は狂暴になり人を襲うようになる
科学者がいると言われるノア基地を目指して、救急車が山道を走っている
4人の男女が乗っているがリーダー格の女兵士が病状悪化の患者を射殺 車内を完全消毒して出発
ガソリンを求めて立ち寄った先で女兵士が襲われ、それによって銃を乱射、マルコは感染者の血を浴び撃たれるがソニアが応戦し、女兵士は死亡
ソニアは瀕死のマルコを救急車に乗せて走り出した そして森の中にある大きな建物へ避難
そこでマルコを治療 そこには生きている者はいないようで死体ばかり それに貯蔵庫には食材もあったので、しばらく居ることにしたソニア
しかしそこで待っていたものは感染していくマルコの姿 大量に血を吐き、髪の毛が抜け出し凶暴性も出てきた
ソニアは2週間前に咬まれているが未だに発症しない どうやらソニアには免疫があるようでワクチンを作ろうとするが、突然数人の男女に襲われてしまう
《感想》
最近はゾンビではなくウィルスによって人間が狂暴化するパターンが多いですね たしかにその方がラクチンやもん
もしゾンビならやはり死者なのでいつまでもウロウロできないでしょう 体が腐るもんね 「ドーン・オブ・ザ・デッド」のゾンビがそうでした
「28日後」くらいから死者にもっとも近い感染者ということになったようです 「バイオハザード」も感染者だったかな?死んでたっけ?
ジョージ・A・ロメロが作ったゾンビのルールは最近は崩れてきましたね
一時、ゾンビ作品は低迷し、製作本数も減ってましたが、ロメロ世代の若い監督たちが新しいゾンビを創造
例えばウィルス感染や走るゾンビ等々(笑)
本作も新しいゾンビ映画です ウィルス感染で走るゾンビです 人を食べるというより襲うだけのようでした
だけどゾンビ映画で一番恐ろしいものは人間なんです 物凄いエゴが出るんです それが醍醐味ですけどね 本作はちょっと「死霊のえじき」に似てましたね
ヒロインを演じるのは、エレーヌ・ド・フジュロール
フランス映画だけでなくハリウッド映画にも進出している国際女優さんです
彼女が演じるソニアが恋人のマルコの看病をするのですが、瀕死だったのに感染したので傷も治り持ち直します そこからソニアの残酷な戦いが始まるんです
段々と変貌していくマルコ 皮膚が剥がれて吐血が凄い、そして狂暴になっていくマルコを遂には閉じ込めるしかなくなります
その後に現れた略奪者たちからの横暴な態度 女性一人にはピンチな瞬間が展開されます 決して傑作とは言いませんがつまらないわけではないです テンポもよくてサクッと観れます
人間を怪物に変えるウィルスが蔓延した世界から脱出できるのか? それが『フェーズ7』です。
ほんとはパンデミックがフェーズ6でそれが鎮静化したのがフェーズ7なんだって