『燃える昆虫軍団』
1975年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ヤノット・シュワルツ
製作・脚本 ウィリアム・キャッスル
撮影 マイケル・ユーゴ
音楽 チャールズ・フォックス
出演 ブラッドフォード・ディルマン/ジョアンナ・マイルズ/リチャード・ギリランド/アラン・ファッジ
《解説》
昆虫が火を噴く!人間、建物、車を燃やす!B級カルト映画の巨匠が製作した衝撃のパニック・ホラー
ギミック映画の帝王と呼ばれたウィリアム・キャッスル最後のプロデュース作 自ら発火し所構わず火災を起こすゴキブリ状の虫が、集団知能を駆使して人間を追い詰めるという奇抜なアイデアが不気味
カリフォルニアを襲った大地震 その時できた地割れから、恐るべき怪虫が異常発生した 火を噴く昆虫群が引き起こす怪事件の数々 調査に乗り出した科学者は、妻を焼き殺され復讐の鬼と化すが…
《物語》
朝からうだるような暑さのその日、大学で生物学を教えるジム・バルミーターは妻のキャリーを教会に送るとそのまま大学へと向かった
キャリーが教会に入り牧師の説教を聞いていると突然に天井のシャンデリアが揺れ、大きな地震が起こった
人々はあわてて外に飛び出し家路に急いだ 農夫のタッカーは車で迎えにきた息子ケニーに畑に大きな地割れが出来たと聞いて急いで車を走らせるが、家まであと少しのところで車は突然爆発してしまった
タッカーの娘ノーマと息子のトムの目の前で父と兄が焼死してしまった
その夜、ノーマの恋人の大学生メットが駆け付けノーマを慰めていた ノーマが眠ったあと外に出たメットはタッカー牧場の草むらのあちこちに大きな奇妙な虫が何匹も群がっていた
その虫はノラ猫に取り付き一瞬にして火が点き、猫は焼死 あちこちの草から火の手が上がった
翌日、メットは猫の死骸をジム教授に見せて虫の話をするがジムは半信半疑 ジムもタッカー農場に行くと見たこともない大型の虫がおり、手に取ると焼けるように熱い
その頃、町では不審火が相次ぎ消防が追い付かない ジムはそれが虫の仕業だと市長に電話するが相手にされない
ジムは友人で科学者のマークと共にこの虫の研究を始めたが、研究をすればするほどこの虫に対して恐怖を覚えていく
《感想》
子供の頃にテレビで観ておいらのゴキブリ嫌いの根本となる作品です とにかく忌み嫌われる虫の代表ゴキブリ!
それがね、デカいんです なんと手の平サイズでお尻から火を噴きます なんでも焼いてその燃えカスを食べて生きてるんです
大きい地震で地割れが出来てそこからこの古代のゴキブリが発生するんです ですから地中深くにこのゴキブリは生きていたんですがそれが地上に出てきたんです
このゴキブリが大暴れするんです そのゴキブリを研究するジムの妻のキャリーはゴキブリが髪の毛に発火して焼き殺されます
メットの恋人ノーマは電話の受話器に潜んでいたゴキブリに耳から侵入して発火 それにマークの妻は目からゴキブリが侵入とメチャメチャ恐ろしい虫責め
女優さんも全部作り物ではなく本物の虫で演技させられたでしょう もう鳥肌ものですよ、虫を耳や目にって(汗) 考え付く監督もさすがやね
監督のヤノット・シュワルツはこの作品での演出を認められて「ジョーズ2」に抜擢されました あれは駄作でしたね(笑)
ラストにジムの研究で飛ばないとされてたんですけど飛ぶんです あの巨大なゴキブリが飛ぶんです
そして知能も発達してジムと会話 「我々は生きる」と
見てるだけでサブくなります 懐かしすぎる作品ですが久しぶりに観ましたよ 子供の頃の記憶とは少し違ってました
恐怖の殺人昆虫の大群が人類に襲いかかり、壮絶な戦いが繰り広げられる それが『燃える昆虫軍団』です。
ホラーの巨匠、「ローズマリーの赤ちゃん 」のウィリアム・キャッスルの遺作です