『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』
2016年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ザック・スナイダー
脚本 クリス・テリオ/デヴィッド・S・ゴイヤー
撮影 ラリー・フォン
音楽 ハンス・ジマー/ジャンキーXL
出演 ベン・アフレック/ヘンリー・カヴィル/エイミー・アダムス/ジェシー・アイゼンバーグ/ダイアン・レイン/ローレンス・フィッシュバーン/ジェレミー・アイアンズ/ホリー・ハンター/タオ・オカモト/ガル・ガドット
《解説》
世紀の対決、スーパーマンが悪に染まる
世界的人気を誇るスーパーヒーロー、スーパーマンとバットマンが互いに全力を尽くしてバトルに挑む姿を描くアクション大作
英雄から一転、悪に傾倒したスーパーマン相手に激しい戦いを繰り広げる人類の最後の希望バットマンとの最終対決を映し出す
二大ヒーローを熱演するのは、「マン・オブ・スティール」に続きヘンリー・カヴィルと「ゴーン・ガール」のベン・アフレック、人知を超えた能力を持つ男たちの死闘の行方も見どころ
《物語》
メトロポリスにスーパーマンが現れた、ゾッド将軍率いる地球を侵略するクリプトン星の反乱軍と戦った、しかしこの戦いは大都市メトロポリスに甚大な被害をもたらした、巻き添えを食らって死んでいく人々、ブルース・ウェインの会社のビルも倒壊し大切な仲間を失った
スーパーマンを救世主と称える者もいれば、彼こそ災いの種と危険視する声も大きくなる 反対派のフィンチ議員は彼の活動の是非を問う、スーパーマンことクラーク・ケントも自身の活動に悩み出す
一方、バットマンとして20年以上も自警活動をするブルース・ウェインはゴッサム・シティを拠点に武器や人身売買の犯罪を働くクナイゼフを追い、その仲間たちを捕らえて制裁
ブルースの心配事はスーパーマン、神が雷を落とすべく罪なき人々が死ぬ、多くの部下を亡くしたブルースは憎しみを募らせるが、バットマンのニュースをテレビで見たクラークもバットマンが人々に恐怖を与えていると考える
大企業の社長で富豪のレックス・ルーサーはインド洋で見付かったクリプトナイトを国内に輸入しようと画策し、フィンチ議員に接触しクリプトナイトは異星人への最終兵器となると説得するも決裂
ブルースはクナイゼフの通信記録からルーサーが武器商人ではないかと考え調査を開始、ルーサーのパーティに参加しそこでブルースはクラークと意見を交わし、その後に邸宅を探るがそこで出会った美女ダイアナ・プリンスもある理由でルーサーを探っていた
世論ではスーパーマンを正義の味方から人類の脅威とされてしまうが、それでもスーパーマンは世界中で人々を助けていた
フィンチ議員を議長とした公聴会が開かれ、そこにスーパーマンも出席するがゾッドとの戦いに巻き込まれて両足を失ったブルースの会社の元従業員のウォレスも参加するが議場で大爆発が起き、大惨事となってしまう
ルーサーがウォレスの車椅子に仕掛けた爆弾だったがそれはウォレスの犯行と当局が発表され、スーパーマンにも非難が集まり、ブルースはスーパーマンを倒すべく行動を起こす
ルーサーはクナイゼフからクリプトナイトを密輸するがブルースがそれを奪い、加工し対スーパーマン用の武器を製造して戦いを挑む
バットマンにクリプトナイトを奪われたルーサーはクラークの母マーサを人質に取り、スーパーマンにバットマンを殺せと脅迫、スーパーマンはバットマンに話し合いを求めるがバットマンは聞く耳を持たない
バットマンは対スーパーマン用にアーマーを身にまといクリプトナイトを加工した武器で互角の戦いを繰り広げるが、ルーサーはゾッドの死体からドゥームズディと呼ばれる怪物を作り上げる
《感想》
やはりスーパーマンとバットマンが戦うなんてワクワクしませんか?子供の頃から知ってるアメコミのヒーローが一緒の作品に出るなんてね
本作は「マン・オブ・スティール」の続編となってます、なので主要キャストはそのまま続投しています、ただしバットマン側はティム・バートン版「バットマン」シリーズやクリストファー・ノーラン版「ダークナイト」シリーズとは次元の違う感じですね
オープニングにバットマンのトラウマと呼ばれる目の前で両親を殺害されるシーンが紹介がてらにあります、両親の葬儀中に敷地内を駆け出して古井戸に転落しそこで大量のコウモリを見てバットマンとなるため覚醒するんです
ビックリしたのはバットマンがゴッサム・シティーで活躍して既に20年以上経っているという事でした、なのでブルース・ウェインは青年実業家ではなく中年なんです
しかしその肉体を鍛え上げ、オリジナルの武器と防弾のスーツで身を固めて悪党どもを成敗していきます、そのバットマンことブルース・ウェインを演じるのが「ゴーン・ガール」のベン・アフレック
そしてスーパーマンことクラーク・ケントを演じるのが前作から引き続きヘンリー・カヴィルで自分の強大な力で人類の脅威とされる悩めるスーパーマンを演じています、たしかにスーパーマンがゾッド将軍など同じ力を持つ者と戦えばまわりはメチャメチャになりますよね
スーパーマンには珍しくちょっとしたラブシーンがあるんです、それは浴槽に浸かっているロイスにクラークが迫るというものでヒーロー物では珍しいかも
そしてスーパーマンの宿敵レックス・ルーサーを演じるのが「嗤う分身」のジェシー・アイゼンバーグでその饒舌でしたたかな感じは嫌な感じです、パーティでブルース・ウェインとクラーク・ケントを引き合わせたのは2人の正体を知っていたのかも?
クラーク・ケントの恋人のロイス・レインを演じるのは前作に引き続き「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスでおいらは前作からちょっと違う感じがしていてしっくりしないんです
ブルース・ウェインの執事で武器の製造や良き理解者であるアルフレッドを演じるのは「ロリータ(1997)」のジェレミー・アイアンズで歴代のアルフレッドの中でも活躍してましたね
そしてそして本作の一番の目玉は上映開始から2時間後に登場するワンダーウーマンでしょう、この強さはスーパーマンに迫るほどです
「ワイルド・スピード」シリーズのイスラエル出身の女優ガル・ガドットが演じており、スピンオフ作品の「ワンダーウーマン」も製作される人気ぶり
本作が製作されると聞いた時はワンダーウーマンの事は知らなかったので公開時に登場を知って楽しみでしたよ、実際にダイアナ・プリンスでブルースと接触はするんですがワンダーウーマンとして現れた時はテンション上がりましたよ(笑)
バットマンとスーパーマンはヒーロー同士なので反発してしまうのですが、お互いに必要な存在だと気付いていくのがまた良い展開なんでしょうね
DCコミックの実写化映画を同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う「DCエクステンディッド・ユニバース」シリーズとなります、これからもいろんなヒーローが登場する作品が公開され「ジャスティス・リーグ」へと繋がります
この戦い、勝のはどっちだ? それが『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』です。
最初は人間のバットマンがどうやってスーパーマンに挑むのか疑問でしたが、その手があったのね、まずは「スーサイド・スクワッド」へと続きます