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Channel: 237号室 タカの無事是名作映画烈伝 A級からZ級まで
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世界の中心で、愛をさけぶ

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『世界の中心で、愛をさけぶ』






2004年 東宝






《スタッフ&キャスト》



監督・脚本 行定勲


原作 片山恭一


脚本 坂元裕二/伊藤ちひろ


撮影 篠田昇


音楽 めいなCo.




出演 大沢たかお/柴咲コウ/長澤まさみ/森山未來/山崎努/宮藤官九郎/津田寛治/菅野莉央/渡辺美里/杉本哲太/天海祐希/木内みどり/尾野真千子/田中美里






《解説》



行定勲監督が同名ベストセラー小説の映画化に挑んだ意欲作 その後の主人公が狂言回しになるという映画独自の構成がとられており、現在から見つめ直された過去という距離感が、切々とした情感を醸し出す


TVドラマ「ウォーターボーイズ」で注目された森山未來と「ロボコン」の長澤まさみが体現した悲恋は号泣必死!


不治の病に侵される少女・亜紀を演じる長澤まさみはこの作品で国民的な人気を博し、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞






《物語》



朔太郎との結婚の準備に追われる律子は荷物の整理をしていると子供の頃のカーディガンを発見、懐かしく思っているとポケットからカセットテープが出てきた そのカセットテープを聴くと律子は涙が溢れ出た



朔太郎が2人の新居に戻ってくると律子は書き置きを残して突然失踪する 律子の行き先が四国の高松だと知った朔太郎は律子を追い四国へ向かう


四国の木庭子町は朔太郎の故郷でそこには朔太郎の初恋に相手・亜紀との思い出があった 陸上部に所属する亜紀はスポーツ万能で勉強もできるクラスのアイドル的な存在


放課後に朔太郎がスクーターで帰宅しようとすると見ていた亜紀が話しかけ、そのままスクーターの後ろに座った 後ろから朔太郎にしがみ付き2人乗りで発進



夕暮れの埠頭で話しをする2人 帰り際に朔太郎は、「何で俺と一緒に乗ってきたの?」と聞くと亜紀は、「そんなの決まってるじゃない、サクと話したかったから」



2人はカセットテープによる交換日記が始まった ある日の放課後、教室で亜紀が朔太郎のいる前でカセットテープを聴くとそれは告白の言葉 亜紀は、「いいよ」と微笑んだ




それから2人はカセットテープで自己紹介 夏休みが終わる頃、友人の大木のボートで無人島に渡る計画を立てる 大木は朔太郎と亜紀を島に送り届けると2人を置いて帰ってしまう 大木のはからいだった


海で泳いだ後に廃墟のホテルで夕陽を見つめキスを迫る朔太郎だったが亜紀に上手くかわされてしまう 2人は健全に一晩を一緒に過ごした



翌朝に迎えに来た大木、崖の上にいた亜紀が朔太郎と大木に声を掛けた時、亜紀は気を失って倒れてしまう 亜紀は鼻から血を流していた 白血病が亜紀の体を蝕んでいたのだ


入院を余儀なくされた亜紀だがカセットテープの交換日記は続けていた その受け渡しを手伝っていたのが同じ病院に母親が入院していた小学生の律子だった


律子の失踪もそれを確かめるためで、亜紀の最後のカセットテープは自らの事故で渡せなかったのだ


闘病生活で次第に弱っていく彼女は憧れの地のオーストラリアへの旅行を朔太郎は決行するも台風によって空港で足止め 願いは叶わず、その後に亜紀は帰らぬ人となる



亜紀の死や、カセットテープを届けていたのが自分の恋人である朔太郎と知った律子は迎えに来た朔太郎に最後のカセットテープを渡した


数日後、オーストラリアに朔太郎は律子と向かった 亜紀の意思を叶え、彼女の遺灰を風に飛ばした それは消えるように消えた








《感想》



この作品があって今の君があるシリーズです(笑) もちろん長澤まさみと森山未來のことです ちょっと前の作品ですがこの作品もすでに10年前の作品なんですね


たしか柴咲コウがラジオで本作の小説を絶賛したことで驚異的なベストセラーなったと記憶しています 原作では柴咲コウ演じる律子はいなかったような 映画はある意味オリジナルなのかも


おいらは原作は読みましたが若干違いますからね 特に病室での朔太郎と亜紀との最期のシーンは映画ではナシでした


小説がベストセラーになってから映画化まであっという間でしたよ それほど世間を動かしてメディアも乗っかった感じでしたね


監督が当時、「贅沢な骨 」や「GO」や「きょうのできごと 」で売出し中だった行定勲監督に決まってちょっと嬉しかったです


この作品を観た吉永小百合が次回作の「北の零年」に指名したそうです 一躍ヒットメーカーとなりました


長澤まさみも本作で賞を総なめ、この作品こそ長澤まさみの今がある作品だと思います いやいや、それは「クロスファイヤ」だとか、「ロボコン」とか意見はあると思いますけどおいらはコレ!


長澤まさみは本当に可愛らしくてとてもいい時期だったと思います まだまだ子供っぽい顔立ちですが将来はベッピンになることは当然約束されてますもん



当時の長澤まさみは愛想悪くてイベントでも、早く終わらないかな~オーラが全開でしたが、日本アカデミー賞の授賞式でまさかの受賞でワンワン泣いてました(笑)


10年経った今は少し大人っぽい顔立ちになりスタイルも隠れ巨乳に美脚ですらりとした168センチの長身はモデルなみです





亜紀が朔太郎のスクーターの後ろに乗って、「胸、当たる?」と聞くシーンは良かった 本作の中でも印象深いシーンでしたね



亜紀は当時3万円もするウォークマンが欲しくて、深夜ラジオでリクエスト葉書を読まれるとウォークマンが当たるので亜紀と朔太郎は競って葉書を送るんです


やがて朔太郎の葉書が読まれるんですけど、それはクラスの女の子が白血病で苦しんでいるとウソの葉書を書いたもので、これに亜紀は激怒するんです 反省した朔太郎と亜紀は仲直りしてカセットテープで交換日記、そこで2人は付きあうことになるんです




でもね、亜紀に白血病が発覚 朔太郎は自分があんな葉書を書いたからだと自分を責め、深夜ラジオに白血病の女の子が治ったとまた葉書を書きます 朔太郎は書いた事が現実になればと願掛けしたんですね


でもその願いは虚しく亜紀の病気は悪化、朔太郎は最期の願いを叶えようとオーストラリアに連れて行こうとするのですが飛行機は台風で欠航 朔太郎は亜紀に次に行こうと説得するんですが亜紀は、「次なんてないんだよ」っと涙ながらに叫ぶシーンは泣けます


病院で亜紀のカセットテープを預かって朔太郎の通う学校の靴箱に入れていたのが幼い時の律子なんです 最後のカセットテープは律子が交通事故に遭い朔太郎の手には渡らなかったのです


でも律子はそのまま亜紀に会うことはなく記憶から薄く消えたのかもしれません でも17年の月日を経て朔太郎の手に渡ったんです 2人は苦悩したでしょうけど、2人を亜紀が結びつけたのかもね


亜紀が忘れられるのが怖いと言って写真を写すシーンも最高に良かった 長澤まさみが立ち上がって振り返るだけなんだけど引きで撮っていて自然光とのコントラストが素晴らしい



ちなみに長澤まさみと森山未來は7年後に「モテキ 」で共演 これもワクワクしたもんです(笑)





2004年社会現象を巻き起こした、奇跡の純愛映画 それが『世界の中心で、愛をさけぶ』です。





久しぶりに観返したら朔太郎の姉役に尾野真千子、上司役に天海祐希、朔太郎の爺さんの初恋相手の若い時の写真がまったく無名時代の堀北真希 映画監督役に森田芳光、感慨深いです











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