『続・青い体験』
1975年 イタリア
《スタッフ&キャスト》
監督 サルヴァトーレ・サンペリ
脚本 オッタヴィオ・ジェンマ/アレッサンドロ・パレンゾ
撮影 トニーノ・デッリ・コッリ
音楽 フレッド・ボンガスト
出演 ラウラ・アントネッリ/アレッサンドロ・モモ/モニカ・グエルトーレ
《解説》
彼の一途な情熱に私は負けてしまいそう…
当時の青少年の憧れのアニキの嫁さんラウラ・アントネッリの匂い立つような夏服姿に悶絶必死 前作のヒットを受けて、サルヴァトーレ・サンペリ監督、主演のラウラ・アントネッリ、アレッサンドロ・モモが再び顔を揃えた本作
思春期の少年の性を描いた問題作第二弾 結婚したばかりにも関わらず出張しなければならなくなった兄に代わり、美しい義姉の面倒を見ることになった少年が、彼女から性の手ほどきを受ける
《物語》
思春期で性に強い関心を持つ少年サンドロは兄のレンツォが仕事で留守の間、美しい妻ラウラの護衛と身辺の世話を頼まれた
おばさんのお守りなんてとんだ役を引き受けさせられたと友人にボヤくサンドロ しかしビーチに立つと一斉に男の視線を浴びるほどの美貌と色気のラウラ

どこに行くにもラウラから離れないサンドロは友人と遊ぶ時間も減ってしまい、彼に想いを寄せるロージーも寂しそうな表情
レンツォが帰ってきた時に2人のセックスの声を聞いてしまう その日からサンドロはラウラを女として意識してしまう

ビーチでは背中にオイルを塗り、サンドロに後ろを向かせて水着を着替える 家ではワンピースの丈の採寸や髪の手入れまで

サンドロは”すべからく人格を磨き 清らかな生活を送る事が大切”と唱えるが、股間は治まらない ラウラは足を触らせてムダ毛の相談まで

2人はカヌーで沖に出てラウラは全身を小麦色にしたいとサンドロに背を向かせて水着を脱いだ カヌーでラウラに背を向け、海を見てムラムラするサンドロ

その夜、ラウラの寝室を覗いたサンドロは食事も喉を通らなくなった そんなある日、レンツォが仕事で帰れなくなった日にサンドロはラウラを連れてパーティへ
そこでも男の視線を釘付けにし、次々とダンスの誘い 男たちはラウラとダンスを踊りながら体を触り、影でその感想を言い合いイヤらしい視線を向けている
それを聞いたサンドロはいても立ってもいられなくなりラウラを強引に連れてパーティを後にした 帰り道で怒るサンドロにラウラが理由を聞くと嫉妬 そんなサンドロにラウラは優しくキス
1人の女として愛するサンドロと兄の嫁だとたしなめるラウラ どうしようもないサンドロは自殺しようとするが出来ず、捜しにきたラウラと遂に一線を超えてしまう

《感想》
前作の「青い体験 」とは繋がりはありません スタッフとキャストが同じで前作のヒットにあやかって製作されたようです
それでもテーマは同じく童貞少年の筆おろしです 年上のお姉さんに憧れるのは永遠のテーマかも どこの国も同じですね
前作は家政婦さんですが今回は義理姉です これはもう悶々としますね しかも義理姉ラウラは義理弟サンドロを男として見ていないのか大胆な行動もします
とりあえずは背中のオイル塗りなどです、そして海の沖に出て水着を脱いで体を焼くのですがサンドロを背中を向かせて蛇の生殺しですよ
しかも兄は人妻が好きと言う弟にアドバイスしたりします まさか自分んの奥さんだとは思わずにね(笑) でもこの旦那は出張先で浮気してるんです さすがイタリア人ですね
その義理姉ラウラを演じるのがラウラ・アントネッリです お色気むんむんでムチムチしたボディはたまりませんよ

イタリアで、ヨーロッパで、世界で大人気のラウラ・アントネッリとなりました 実際にはそんなに裸のシーンが多いわけではないです
ラウラも段々とサンドロを意識してしまうんです やっぱ視線を感じるのです 同級生の女の子より年上のお姉さんですよね
サンドロとロージーの夜のデートに保護者として映画に付き添うラウラですが、真ん中にサンドロでロージーとは手をつないで、ラウラの足に手を這わせるサンドロ これはエロいです
もちろんその手を制止しようとしますがしつこいので根負けしてされるがまま 若さとエロのパワーは素晴らしいですよ(笑)
パーティのシーンでラウラは何人にもダンスを誘われ受けるのですがその度に体を触られるんです それを酔った男たちが体の感触を話してニヤニヤしてエロい話をするのですが、サンドロは耐えきれません
嫉妬で涙が出るくらいです もっと大人になったら嫉妬で悶々した気持ちを楽しめるのですけれどね(笑)
愛される女の喜びを夏の日 教えてくれた彼は義弟… それが『続・青い体験』です。
この時代にこそあるエロスってあると思います ただのエロなら今の方がエグイもんね