『コンテイジョン』
2011年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 スティーブン・ソダバーグ
脚本 スコット・Z・バーンズ
撮影 スティーブン・ソダバーグ
音楽 クリフ・マルティネス
出演 マット・デイモン/ケイト・ウィンスレット/ローレンス・フィッシュバーン/ジュード・ロウ/グウィネス・パルトロウ/マリオン・コティヤール/ブライアン・クランストン/ジェニファー・エール/ジョン・ホークス/エリオット・グールド/サナ・レイサン
《解説》
地球規模で発生した正体不明のウイルス感染 だが、ウイルスより早く感染したのは、恐怖だった
巨匠スティーブン・ソダバーグ監督が、突然世界中に蔓延していく謎のウイルスの恐怖を描くサスペンス・ドラマ 最初にウイルスの犠牲者となる女性をグウィネス・パルトロウが演じるほか、その夫にマット・デイモンら豪華キャストが集結 綿密なリサーチに裏付けられたリアリティあふれる設定が恐怖を高めている
感染者をわずか数日間で死に至らしめる新種ウイルスが急速に拡散 この世界的な危機のさなかに治療薬の開発に挑む医師たちの姿と、市民の過酷なサバイバルを描くパニック・スリラー
《物語》
香港出張からアメリカに帰国したベスは夫ミッチと息子クラークの待つ自宅に戻った ベスは出張の疲れからか咳と熱を発症して体調を崩していた しかし帰国から2日後にベスは死亡、クラークも命を落とす
同じような症状の人が香港で青年、ロンドンでモデル、東京で会社員が各地で死亡していた この事件をフリー・ジャーナリストのアランは政府が伝染病を隠蔽しているのではと自身のブログで指摘
報告を受けた世界保健機構のレオノーラや、アトランタの疾病予防センターのチーヴァ博士が調査に乗り出す
チーヴァの指示でミネソタに派遣されたエリンは感染が疑われる人々の隔離を行う そしてベスが勤めていたアルダーソン社へ行くと、帰国したベスを迎えに行った社員が感染発症
ベスは帰国後、ミネソタには向かわずシカゴで元恋人のジョンと密会 そのジョンも感染し死亡していた
その後、コウモリと豚の混合ウイルスと解明したが現時点では治療法もワクチンもない カリフォルニア大学のサスマンが培養に成功 ワクチンの開発に力を注がれるものの全世界での感染者は推定で800万人以上
ミッチは何故か発症せず自分に免疫があるなら血で薬を作ればと言うが、エリンはそれは時間が掛り高価だと ミッチは隔離から退院したが病院の受付はパニック状態
レオノーラは発生地点と疑われる香港へと派遣された しかし最初の感染者は判明せず、それにベスと日本人感染者がマカオのカジノで接触していたことがわかった
それに香港の感染者はカジノでウエイターをしていてベスと接触、ロンドンの感染者のウクライナ人女性もカジノでベスと接触していた 感染源はベスと決定
ネットではアメリカとフランスが治療薬を極秘に製造し世界保健機構も黙認していると噂が広まる そのガセ情報によって中国衛生部のスン・フェンが故郷の村人の治療薬との引き換えとしてレオノーラを拉致
そして遂にエリンが発症 チーヴァはエリンをアトランタに戻そうとするが乗せる飛行機がない シカゴで感染した議員を乗せるためだ シカゴでもウイルスの蔓延が始まり、政府の発表前にチーヴァはシカゴに住む恋人に漏らしてしまう
ウイルスの恐怖はパニックを引き起こし、各地で暴動が勃発 社会は崩壊し そしてワクチンの行方は?
《感想》
数年に一度くらいこんなパンデミックな作品が作られますね ダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」もそうでしたね それに現実の世界でも流行しています
今回は世界ではエボラ出血熱、日本ではデング熱と流行しています デング熱はあまり重症化は少なく、蚊を媒介としているので冬になると終息するそうです
でもエボラはそうはいきません これはたしか血などの体液が粘膜を通して感染したと思います それに死亡率が高くてかなり恐ろしいウイルスです
本作ではベスが香港からアメリカに持ち込んだんです しかもシカゴの元彼と浮気していてシカゴと自宅のあるミネソタで大流行するんです 電話するシーンなんかは何だか嬉しそうな顔してるんです
夫のミッチは妻の不貞を知らされて愕然としますね 裏切ったのだから死ぬのは自業自得だとか頭の中ではいろんなことが駆け巡るでしょう 解剖されて脳炎を疑われて頭がパックリです
ベスの連れ子のクラークも感染して死亡 でもミッチの連れ子はミッチと同様に発病しないんです そう、全ての人が発症するわけじゃないんですね
ベスはマカオのカジノで数人に移すんです 日本人会社員ともルーレットで隣の席でてっきりそこでも浮気するのかと思ったらダイスに息を吹きかけただけ
オープニングはアメリカに帰ったとこからで2日目ってテロップが出るんです あれ、1日目は?って思ってたらラストに1日目があってこれが怖い
このすぐ死んじゃうベスを演じるのが「アイアンマン 」のグウィネス・パルトロウ 幸薄顔でそれでいて色っぽいんです 浮気妻なんてググッときた
そしてミネソタで奔走し、感染してしまう疾病予防センターのエリン役に「愛を読むひと 」のケイト・ウィンスレット
香港で感染源を探る世界保健機構のレオノーラ役に「インセプション 」のマリオン・コティヤール おいらの目には彼女が主役に見えました
マット・デイモンやローレンス・フィッシュバーンやジュード・ロウも主役な動きですがみんな虎視眈々って感じ 特にジュード・ロウはネットなどを駆使して人々を不安にさせる悪い奴
監督はアカデミー賞受賞のスティーブン・ソダバーグ 「ガールフレンド・エクスペリエンス 」など、ちょっと実験的な作品もあったりしてね
恐怖は、ウイルスより早く感染する それが『コンテイジョン』です。
やはり何が怖いって、ウイルスでしょうね 目に見ない怪物が体を蝕んでいく こんな恐ろしいことはないですよ