『コンフィデンス』
2003年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジェームズ・フォーリー
脚本 ダグ・ユング
撮影 フアン・ルイス・アンチア
音楽 クリストフ・ベック
出演 エドワード・バーンズ/レイチェル・ワイズ/ポール・ジアマッティ/ブライアン・ヴァン・ホルト/フランキー・G/アンディ・ガルシア/ダスティン・ホフマン/モリス・チェスナット/ドナル・ローグ
《解説》
すべては伏線 全員役者 天才グリフター<詐欺師>が仕掛ける前代未聞の逆転シナリオ
名作「スティング」を彷彿とさせるクライム・サスペンス 名優ダスティン・ホフマンやアンディ・ガルシアらがアクの強い脇役に扮し、最後に誰が笑うのかわからない二転三転のストーリーを盛り立てている
詐欺師の天才ジェイクが巻き上げた金は、異常に執着心の強い暗黒界の大物、キングのものだった 窮地に陥ったジェイクが打った手は、キングと組んでデカい仕事をすること ラスト10分で次々と明かされる仕掛けが見応え十分な、クライムストーリー
《物語》
天才詐欺師ジェイク・ヴィッグは仲間のゴドー、マイルス、アルらと共にライオネルという会計士を巧みに騙して大金をせしめた それはロス市警の警官2人も賄賂で巻き込んで仕組まれたものだった

ところが間もなくアルが自分の部屋で額を撃ち抜かれた遺体で発見される そしてロス郊外の貯水池でライオネルの溺死体が発見される
ライオネルが持ち出した金は暗黒街の大物ウィストン・キングの金だと判明 窮地に陥ったジェイクは考えた末に自らキングの元に出向き、金を数倍にして返すと和解を申し出る
しかしキングはジェイクの心を顔に出さない優秀な詐欺師と認めながらも、銀行家モーガン・プライスを相手に500万ドルの詐欺を命じ手下のルーパスを見張りと付ける
ジェイクはスリのリリーを仲間にし、資金洗浄と法人詐欺の総合商社プライス信託銀行で働く法人融資の副部長アシュビーに近づく


しかしFBIのビュターンがジェイク逮捕に現れた ロス市警の悪徳警官2人に賄賂などで脅し、ジェイクの監視を協力させる ビュターンが現れたことでジェイクは計画を中止、仲間はバラバラに


しかしルーパスに説得されて計画を再開 法人融資の詐欺でルーパスを騙し架空融資をさせる 金はゴドーが中米のベリーズの銀行で書類を提示して全額を引き出し、ロスへ
大空港では入管が厳しいがオンタリオ空港で税関を買収して通り、空港のトイレの個室に入った そこをキングの部下ハーリンが襲いバッグを強奪
しかしその中には麻薬が入れられていた 税関でバックはすり替えられFBIが駆け付けてハーリンとキング、そしてロス市警の悪徳警官2人も逮捕された
ジェイクは裏切ったリリーとプライスの部下に金の在所について尋問され、リリーは愛していたのに裏切られたとジェイクの胸を撃ってしまうのだが…

《感想》
これはなかなか面白かったです 詐欺師のお話なんですが軽妙でテンポよく進んで飽きる事はありません
オシャレなタイトルロールで軽く観ていると頭が混乱してくるほどの情報量で登場人物も次々現れてセリフも早い目まぐるしい展開
銀行詐欺の話しなんて計画は立ててるんですけど、その詐欺の方法が頭に入らないと言うかそれで騙せるの?
そうやって観客を混乱させて考える暇なしにポンポン展開していくんです そこになんとダスティン・ホフマンがちょっと変態チックな感じで登場
レイチェル・ワイズの胸を触るのはアドリブらしいです それを知って観るとレイチェル・ワイズに緊張が走ってるような感じがするもん 結果アドリブを受けてすごくセクシーに見えますまん
暗黒街を牛耳るダスティン・ホフマンですがそういう迫力は無いのですが、逆にみんなに恐れられているのがリアルなんかも
よくそんな人から詐欺して金を盗るよね?普通は全員殺されますが、頭の良いエドワード・バーンズは交渉して助かるんですがラストには出し抜くんです そこが天才詐欺師たる所以ですね
実は「ハムナプトラ 」のレイチェル・ワイズを目当てに観たんですけど、豪華キャストで本当に面白かった レイチェル・ワイズはビッチな役でセクシーでしたよ 赤毛にしてみんなに不吉だと文句言われます(笑)
出番がもう少し多ければ嬉しかったですね でもエドワード・バーンズが出ずっぱりで喋りっぱなしですが風格さえ漂ってきます 時間も短いですがもう少し観たかったと思わせてくれました
ラスト10分 気付いた時にはダマされる それが『コンフィデンス』です。