『ノー・ワン・リヴズ』
2012年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 北村龍平
脚本 デイヴィッド・コーエン
撮影 ダニエル・パール
音楽 ジェローム・ディロン
出演 ルーク・エヴァンス/アデレイド・クレメンス/デレク・マジャール/リー・ターゲセン/アメリカ・オリーヴォ/ボー・ナップ
《解説》
狂った愛が、全てを殺す
「VERSUS」でその名を世界に知らしめ、「あずみ」「スカイハイ」「ゴジラ FINAL WARS」と話題作・大作を次々と放ち、「ミッドナイト・ミート・トレイン」でハリウッド進出を果たした北村龍平監督、ハリウッド第二弾!
凶悪な強盗団と冷酷な殺人鬼、究極の悪対悪の血みどろの戦いを描く、エクストリーム・バイオレンス 今ハリウッドでもっとも注目を集めるルーク・エヴァンス&アデレイド・クレメンス主演
《物語》
小さな町を通り掛かった引っ越し途中のカップルのドライバーとベティは一軒のモーテルに宿を取った モーテルのオーナーに食事の出来る店を教えてもらいその店へ

そこに地元の凶悪なギャング団がやってくる 血の気の多いフリンの失敗で金を稼ぎ損ねたボスのホーグはフリンに怒りをぶつけた
フリンはテーブル席に座っているドライバーとベティに因縁を付けてからんできたがホーグがその場を収めて出て行った

店からの帰りに運転しているとバイクに乗ったフリンに運転席のガラスを割られて道から外れ衝突 ドライバーとベティはフリンによって拉致監禁され、脅して痛めつけてカードの暗証番号を聞く 簡単な事だった
しかし勝手な行動をとるフリンにボーグは呆れてしまう フリンが奪った車のトランクを調べていると1人の少女が囚われていた

それはオレゴン大学で学期末を祝うパーティで14人の学生が惨殺され、全米を震撼させている事件の唯一の行方不明者で出版王の娘エマ・ウォードだった
その頃、捕らわれたドライバーとベティは巨漢のイーサレに見張られ、ベティにナイフを突きつける ベティはそのナイフに自らを突き刺し自殺


ドライバーは怒りと悲しみを爆発させ、手錠を外してイーサンを瞬殺



エマの話を聞いてイーサンを捜しにきたデニーとタマラはそこでイーサンの死体を発見 死体をホーグの元に持ち帰るが、イーサンの死体の中にドライバーは隠れていた


高額な賞金200万ドルが懸けられたエマの発見に喜ぶ一味だが彼らは気付いていなかった ドライバーの恐ろしい本性を
ベティを殺されエマを奪われたドライバーは残忍な手段でホーグを捕らえ、拷問の末に挽肉にしてしまう
加害者と被害者の立場が逆転し、流血の殺戮は加速 冷血な殺人鬼ドライバーはギャングたちをひとりずつ死に至らしめていく



《感想》
北村龍平監督が「ミッドナイト・ミート・トレイン 」に続いて放ったハリウッド監督第二弾です おいらは個人的に北村監督が好きなんです
本作はごく普通の凶悪な強盗団とごく普通のカップルの対決かと思ったらカップルの男が恐ろしいシリアル・キラーだったという事
これには凄い展開だなとビックリでしたよ 加害者側の強盗団が被害者となって命を狙われて震えてるなんてね
大学のパーティで14人を殺害し、唯一エマだけがドライバーのテストに合格して生き延びたんです 嘘をつかないのが条件のようです ベティもそのようにして手に入れたようです
とにかくドライバーは連れのベティを殺されて暴走気味でとにかく殺したい放題で爆発させたい放題で気持ちイイ
強盗団の仲間には女もいるんですけどもちろん容赦なしです 女だから助けてもらえるなんて思ったら大間違いです ハリウッドらしくないのは北村監督らしいね
ドライバーは身体能力も高くて身長2メートル体重170キロというWWEのプロレスラーでもあるイーサン役のブローダス・クレイもアッという間に殺しちゃいます このシーンはカッコイイね
主人公のドライバーを演じるルーク・エヴァンスは「ワイルド・スピード EUROMISSION」などに出演する旬の俳優で北村監督は先物買いしましたね(笑)
エマ役のアデレイド・クレメンスも旬です 岩井俊二監督の「ヴァンパイア 」に出演するなど日本人監督に縁がありますね
それにしても強盗団の若者のフリンがすぐに撃ったりして問題児 フリンが余計な事をしなかったらこんな恐ろしい目には遭わなかっただろうにね おいらは1人勝手な行動をする奴にイライラしてしまいます(笑)
その男からは、誰も生き残れない それが『ノー・ワン・リヴズ』です。
でもこの作品でもR18なんだって 残酷に麻痺してるのかも(笑)