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Channel: 237号室 タカの無事是名作映画烈伝 A級からZ級まで
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俺はまだ本気出してないだけ

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『俺はまだ本気出してないだけ』






2013年 「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会






《スタッフ&キャスト》



監督・脚本 福田雄一


原作 青野春秋


撮影 早坂伸/工藤哲也


音楽 GONTITI




出演 堤真一/橋本愛/生瀬勝久/山田孝之/濱田岳/水野美紀/石橋蓮司/指原莉乃/賀来賢人/ムロツヨシ/川久保拓司






《解説》



すべての迷えるおとなに贈る、”迷子のおとな”アドベンチャー


2007年より5年に渡って連載され、ファンの熱烈な支持を受けた青野春秋の同名コミックを映画化 家族の迷惑を顧みず、40歳を過ぎてから夢を追い駆けだした中年男の日常を、ユーモアを込めて描く


小太りで風采の上がらない原作の主人公に、堤真一がどんな新味をあたえるのか注目 監督は「コドモ警察」の福田雄一が監督を務める






《物語》



大黒シズオはバツイチで一人娘の鈴子を持つ42歳 本当の自分を見つめると言い放ち一ケ月前に会社を辞めたものの朝からテレビゲームに散歩と怠惰な生活




そんなシズオに対して時々癇癪を起す父親と、それを冷ややかな目で見る娘の鈴子




ある日、漫画家になるという人生のの目標を見付けたシズオだったがさっぱり


ファーストキッチンでのアルバイトでは年下の店長に怒られ、バイト仲間にはニセ店長と冷やかされ、人数合わせの合コンでは若い娘にキモイと笑われ、家族についに本気になると宣言




しかし周囲の目は冷ややか 友人でサラリーマンの宮田はシズオを呑みに誘っては再就職しろと諭すがシズオはどこ吹く風


ファーストキッチンにバイトで入ってきた市野沢にヤンキーに絡まれたところを助けられた こんなシズオに説教はしないまでも反面教師にする それ以来、シズオと市野沢は宮田を交えて呑み友達に






シズオも諦めずに何度も漫画を出版社に持ち込み、担当者は遠回しに才能の無さを伝えるがシズオには伝わらない


シズオは鈴子に「俺が漫画家デビューしたらどうする?」の問いに、分からないからデビューしてみてよと答える 鈴子のその言葉を励みに頑張るのだがまたしてもボツ




市野沢はファーストキッチンを辞めてキャバクラでバイトをするがシズオを見てサラリーマンになるべく宮田に紹介された会社に就職活動を開始


宮田は別れた妻の再婚を知り戸惑い気味で落ち込む シズオは持ち込んだ漫画が佳作を獲る快挙




そんなシズオの生き方に影響された宮田は息子が好きなパン屋を開くことを決意し、会社を辞めた 市野沢は宮田に誘われパン屋で働くことした 宮田の妻子もその姿を見て戻ってきた


デビューも間近と思われたが担当者は夢を諦めないシズオに感銘を受け、夢を叶えるべく出版社を去った後だった




デビューの道を閉ざされたシズオは勢いで風俗店に入るとそこで鈴子とバッタリ 留学資金を貯めるために風俗でバイトしていたのだ




シズオは鈴子と話をし、久しぶりにお父さんと呼んでもらい、風俗のバイトを辞めるように言うと鈴子は素直に「はい」と従った




シズオはそろそろ本気出すかと決意を新たにする






《感想》



容疑者Xの献身 」の渋い堤真一がダメダメ男を熱演しています こんなのが親だったり、子供だったりしたら腹立つでしょうね




良く言えば夢を追い駆ける男なんですが、この漫画家志望も適当に決めた感じですから 簡単な絵でとても面白い漫画とは思えませんもん


いきなり一家の稼ぎ頭が会社を辞めて漫画家になるなんて言ったら年老いた父親もキレますよ 娘は何故か父親をクールな目で見るだけ でも笑顔で応援もしているんです


この娘の鈴子を演じるのが「ツナグ 」の橋本愛 おいらの若手最注目株の女優さんです 顔立ちはクールですがカワイイんです この子が風俗でバイトしてるなんてね






面白いのはみんなシズオをバカにしてる風なんですけど、後半はシズオに感化されて出版社の担当者は夢を追い駆けて退職


友人の宮田も最初は再就職を勧めるんです シズオの友人の市野沢にも会社を紹介したりして常識人です しかし元妻が再婚すると聞いて何かが弾けたんでしょう 会社を辞めてパン屋を始めます 市野沢にも声を掛けてパン屋を手伝ってもらうことに


この宮田と市野沢のエピソードが何か良くてね 金髪だった市野沢は就職活動で髪を黒くするんです 最初は危険なニオイがプンプンするんですが、実は言い奴なんです 演じる山田孝之は何やらせても上手ですね 「凶悪 」も素晴らしかったもんね


出版社の新しい編集者はAKB48の指原莉乃 映画初出演ですがこの時、選抜総選挙で4位となり飛ぶ鳥落とす勢いでしたが例のスキャンダルが発覚 騒動を起こした責任を取ってか当時は出来たばかりのHKT48に移籍






この映画の撮影のときは死にそうなくらい落ち込んでいて、堤真一らスタッフ、キャストは心配だったようです


しかしそのスキャンダルを自虐ネタにして翌年の総選挙は1位となりました 転んでもただでは起きない彼女は大したもんです


HK/変態仮面 」の福田雄一監督はこの先もちょっと変わった作品を届けてくれそうな感じですね(笑)





モラトリアムな主人公が、自身の生き方を模索しながら生活するコメディタッチのほのぼの作品 それが『俺はまだ本気出してないだけ』です。





脱力系コメディなんですけど観る人を選びそうな作品です













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