『ザ・チャイルド』
2012年 メキシコ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 マキノフ
製作 ウルリッヒ・マイヤー
原作 ファン・ホセ・プランス
音楽 ジョルジ・フアレス・オルタ
出演 ヴィネッサ・ショウ/エボン・モス・バクラック/ダニエル・ヒメネス・カチョ/ヘラルド・タラセナ
《解説》
誰が子供を殺せるというのか?
あどけない子供たちが大人を次々と殺していくという衝撃的な設定でセンセーションを巻き起こした70年代スパニッシュ・ホラーの傑作「ザ・チャイルド」をメキシコでリメイク
バカンスで小さな島を訪れた新婚カップルが不条理な恐怖になすすべなく呑み込まれていくさまを残酷描写満載で描く
《物語》
新婚カップルの夫フランシスと妊娠中の妻ベスはバカンスでスペインにやってきた 町は丁度お祭りシーズンで一晩中花火が打ち上げられ大騒ぎ
フランシスはスペイン語が堪能で、心優しく妻を気遣う そんな中、フランシスは地元の男にボートを借りて沖にある孤島プンタ・フエカ島への旅を計画
島に到着すると浜辺で遊んでいた子供たちが迎えてくれた しばらく歩いているとおかしなことに気付いた
島には子供しかいないのだ 大人が1人もいないのだ 店に入っても誰もいない、他の店に行ってもやはり誰もいない 辺りを散策し、ホテルに行ってみるが客の1人もいない
最初は昨夜の祭りで大人たちは島から本島に出て行ったと解釈していたが次第に不安が募り始めた
しかし次の瞬間、少女が老人を殴り殺す現場を見てしまう
そして大勢の子供たちがナイフで老人をメッタ刺し、石で顔を潰してなぶり殺した 子供たちは笑いながら
2人は隠れ潜んでいた1人の男を発見 その男から島の状況を聞いた 隣家の息子が痛みと呼吸困難を訴えだした すぐにその男の娘も同じ状態になった
そして始まりは昨夜、子供が全員一斉に目覚め、突然大人たちを襲い始めたのだ 大人たちはなすすべなく殺された
誰が子供を殺せるものか わずかに生き残った大人も2人の前で殺されていく
はたしてフランシスとジルは無事に脱出することが出来るのか?
《感想》
この作品の1976年のオリジナル版は多分観てないと思います 記憶が曖昧なのでひょっとしたらテレビで観たかもと思いましたが本作を観ても記憶がございません
某動画サイトでオリジナル版を少し観たのですが、オリジナル版もリメイク版もほとんど同じようですね
この子供たちが何故か大人を殺し始めたんです 1976年当時にはこの設定はかなりショッキングだったでしょうね
原因らしい原因は明確にはされていないんです でもこんなの明確にされたら怖さ半減ですからね その辺は観ている人が都合の良い解釈でいいと思います
でも今の時代に子供が老人を殴り殺すシーンをよく撮れましたね オリジナル版はもっと残酷だったりして でもよくリメイクしましたね
監督は常にマスクで顔を隠し、出身地を含めプロフィールがほとんど明かされていない謎多き人物のマキノフ
さすがにメキシコだけあって監督がマスクマンだとは(笑)
オリジナル版が観れないのもあって本作を観たような所があります なんとかオリジナル版を観たいのですがその術がない 購入しかないのかな
いつかオリジナル版をレビューできる日が来ることを祈りますよ
1977年の日本公開の衝撃から36年 あのスパニッシュ・ホラーの傑作が現代に甦る それが『ザ・チャイルド』です。
個人的にはもっと残酷でも良かったと思いました 少し物足りない感じがしましたよ