『ザ・ウォード 監禁病棟』
２０１０年 アメリカ
《スタッフ＆キャスト》
監督 ジョン・カーペンター
脚本 マイケル・ラスムッセン／ショーン・ラスムッセン
撮影 ヤーロン・オーバック
音楽 マーク・キリアン
出演 アンバー・ハード／メイミー・ガマー／ダニエル・パナベイカー／ローラ・リー／リンジー・フォンセカ／ミカ・ブレーム／ジャレッド・ハリス
《解説》
逃げることは許されない、本当の恐怖を知るまでは
ＳＦ、ホラーの傑作を数多く送り出してきたカリスマ監督、ジョン・カーペンターの新作が約１０年ぶりに公開 身に覚えのない罪で精神病棟に送られたヒロインが、幽霊の脅威にさらされる様を描く
主演は最近躍進が目覚ましい、「ドライブ・アングリー」「ラム・ダイアリー」の新鋭アンバー・ハード その他、若手気鋭女優が総出演している
《物語》
１９６６年 ２０歳のクリステンは火災現場で呆然としていたところを放火の容疑で逮捕され、オレゴン州ノースベント精神科病院に収容される
そこは制限区域と書かれた一番奥の病棟でクリステンと同年代の少女が他にもいて、１人ずつに部屋があてがわれていた
初日の夜から人の気配を感じ、言いようのない不安を抱くクリステン 彼女は医師や看護師に反抗的な態度
同じような境遇の少女は、ぬいぐるみを抱き引っ込み思案なゾーイ 絵が得意で物静かなアイリス 歌が好きでマイペースなエミリー 自意識過剰でプライドが高いサラ
自分は彼女たちと違うと思うクリステンだったが、担当医のストリンガーとの面接で燃える民家と自分の名前以外の一切の記憶を失っていることに気付く
更にその夜、部屋の前の廊下を歩く不気味な女の姿を目撃 シャワー室でそのおぞましい姿をした女に襲われたクリステン 狂人扱いされ電気ショックで強制的におとなしくさせられる
クリステンはこの病棟には看護師でもなく患者でもない何か別の存在がいると確信 やがてアイリスの姿が消えた 退院したようには見えない 看護師に聞いても何も答えは返ってこない
それ以前にもタミーという少女も姿を消していた そこでクリステンはアリス・ハドソンという少女の名を知る
クリステンは必死の思いで病棟からの脱出を試みるが、想像し得なかった恐ろしい真実に直面することになる
《感想》
ジョン・カーペンター久々の新作と聞いてワクワクしましたが… 以前のパワーが見れませんでした 残念
かつては「ハロウィン 」や「ザ・フォッグ 」「遊星からの物体Ｘ 」「クリスティーン 」「ゼイリブ 」など好きな作品がいっぱいあります
これだけＳＦホラーにこだわって監督しているのは珍しいのではないでしょうか？ ホラー監督でキングだという人も多いのではないでしょうか
１０年前の前監督作品の「ゴースト・オフ・マーズ」は観たと思いますが思い出せないです ですから往年の傑作にばかり目がいってしまいます
この映画を観たのはもうひとつ理由があります それは、アンバー・ハード
ジョニー・デップを離婚させた女として一気に有名になりましたね このエロさを見ると何だか分かりますよ（笑） 魔性の女って感じでしょうか
彼女の出演作を数本観てます 「マンディ・レイン 」や「ドライブ・アングリー３Ｄ」を観ましたが、ビッチな役が抜群ですね（笑）
本作では恐怖に震える女性を熱演しています 鏡に映り込んだり、背後に忍び寄ったり、と期待通りの展開で残酷なシーンももちろんあります 特に眼球串刺しはショッキングです
医師や看護師には不気味な少女の姿が見えなかったり、患者が消えても誰も気にしないとか奇妙な謎がちりばめてます 心霊的なのかと思わせる展開から一転して全てを回収するエンディングは一気に謎が解消するトリッキーな展開です
この力技は好きな人は好きなんでしょうね
監禁された５人の娘 秘密が隠されたこの病棟で一人、また一人と消えていく それが『ザ・ウォード 監禁病棟』です。
これからも作品を作ってくれるのでしょうか？期待してますよジョン・カーペンター
