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Channel: 237号室 タカの無事是名作映画烈伝 A級からZ級まで
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 

 

 

 

 

2019年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 クエンティン・タランティーノ

 

撮影 ロバート・リチャードソン

 

 

 

出演 レオナルド・ディカプリオ/ブラッド・ピット/マーゴット・ロビー/エミール・ハーシュ/マーガレット・クアリー/ティモシー・オリファント/ジュリア・バターズ/オースティン・バトラー/ダコタ・ファニング/ブルース・ダーン/マイク・モー/ルーク・ペリー/ダミアン・ルイス/カート・ラッセル/ゾーイ・ベル/マイケル・マドセン/ラファエル・ザビエルチャ/ドリーマ・ウォーカー/ロレンツァ・イッツォ/デイモン・ヘリマン/アル・パチーノ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

タランティーノ監督の映画愛あふれるハリウッド賛歌

 

クエンティン・タランティーノの9作目となる長編監督作、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターを初共演させ、落ち目の俳優とそのスタントマンの2人の友情と絆を軸に、1969年ハリウッド黄金時代の光と闇を描いた

 

第92回アカデミー賞では作品賞や監督賞、脚本賞、ディカプリオの主演男優賞、ピットの助演男優賞など計10部門でノミネートされ、助演男優賞と美術賞を受賞した

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

1969年2月8日土曜日、過去の西部劇のスターの売れない俳優リック・ダルトンは彼の付き人兼スタントマンで親友でもあるクリス・ブースに送ってもらい彼を気に入っているプロデューサーのマーヴィン・シュワーズに会い新作のオファーを受ける

 

 

最近はドラマの単発出演で悪役ばかり、落ちぶれた現実にぶち当たりシュワーズにそれを突き付けられ自分は終わったと嘆いた、5年はよい調子、10年間はぬるま湯状態、そして一気にどん底へ、クリスもリックの運転手ばかりでスタントをやっていない

 

 

帰宅したリックが見たのは先月隣に引っ越して来たのは「ローズマリーの赤ちゃん」で世界が注目する監督、ロマン・ポランスキーと妻で新鋭女優のシャロン・テートが帰宅、隣がポランスキーなのも鼻が高いリック

 

映画の撮影が始まりサム・ワナメイカー監督が現れて、リックにいろいろと注文を付ける、リックはスタントにクリスを推薦するがスタントチームのランディはクリスを嫌がるがリックに推されて根負けしてクリスを使うことにする

 

しかしクリスは別現場で主役のブルース・リーとイザコザを起こしてケンカとなり、ブルースを車に叩きつけた、そこにランディの妻が現れて車に傷を付けたクリスに激怒し、その場でクビとなった

 

 

撮影を進めるリックは役者として志の高い8歳の少女と出会い役者として諭される、リックは飲酒の影響でセリフを覚えられないミスを連発、感情的になり物にあたってしまう

 

しかし次の日の撮影では監督から絶賛される演技を魅せる、更に共演者の8歳の少女からも今までで一番素晴らしい演技だったと言われて感動して涙ぐんでしまう

 

 

あるヒッピーの男がロマン・ポランスキーの家にやってくるがシャロンの元彼のジェイ・セブリングが追っ払った、その後に4人のヒッピーの男女が夜に現れてポランスキーの家にいる者全員の殺害を企てていた

 

隣の家のリックが車のエンジンの音に腹を立てて文句を言ってヒッピーの男女を追い返してしまう、彼らはカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーでそれによって標的をリックに変更したのだが…

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

1969年のハリウッドはラブ&ピースを謳うヒッピー文化最盛期なんですね、たしかに日本人にはヒッピー文化ってなんだかピンときません、映画で見るくらいです

 

本作の主人公のリック・ダルトンを演じるのは、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のレオナルド・ディカプリオなのですが落ちぶれた過去の俳優を演じています

 

 

人気絶頂だった頃から時代に乗れずに今ではドラマの単発出演か悪役ばかり、自分が落ち目なのももちろん感じています、オープニングすぐにプロデューサーにも言われてしまってイタリア映画に出ろと言われてしまいます

 

返事は濁しますがクリスには、「イタ公の映画なんか出れるか!」と怒ってます、でもディカプリオの父親はイタリア系で母はドイツ系なんですね

 

 

リックのスタントマン兼運転手で親友のクリス・ブースを演じるのは、「悪の法則」のブラッド・ピットです、リックのスタントマンを長年務めていたのでその肉体は素晴らしいです

 

 

この2人のハリウッドを舞台にした映画製作や友情の物語が描かれるのです、それにしてもこのハリウッドの2大スターが共演なんてさすがはタランティーノですね

 

 

おいらがテンションの上がったのは、マイク・モーが演じるブルース・リーが登場することです、登場していきなり武術の精神論などを語るシーンから始まるんです、それが何となくブルース・リーが言いそうなセリフなんです、まさにクセなんかも上手く表現しています

 

 

そこでクリスとブルース・リーがケンカとなるんです、「アチャー!」なんて言いながら戦うんですけど、当時はブルース・リーは「グリーン・ホーネット」でテレビで人気があったようですしね

 

そしてそして、「スーサイド・スクワッド」のマーゴット・ロビーが演じるシャロン・テート、あのロマン・ポランスキー夫人でチャールズ・マンソン・ファミリーに胎児とともに殺害された女優です

 

 

映画を観る前はタランティーノが「シャロン・テート殺害事件」を映画化したんだとちょっとビックリしましたけどね、でも知ってみるとブルース・リーは出てくるわでめちゃタランティーノ節の効いた作品でした

 

シャロン・テートの友人で女優のコニー・スティーヴンスを演じるのが、「コンプライアンス 服従の心理」のドリーマ・ウォーカーでプレイボーイ・マンションでのパーティにスティーブ・マックイーンと参加

 

 

久しぶりに見たのが、「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーンPart2」のダコタ・ファニング、すっかり大人の女性でヒッピーの格好でそれでいてエロく見えました

 

 

マンソン・ファミリーの一員でプッシーキャットを演じるのがマーガレット・クアリーでヒッチハイクばかりしているヒッピーの1人でクリスと仲が良くなるんですけど、そのヒッピー集団が怪しいと感じるんです、クリスは正義感が強い印象でしたね

 

 

そしてカリフォルニア州でマンソン・ファミリーの名で知られるカルト集団を率いていたカルト指導者のチャールズ・マンソンを演じるのが、「蠟人形の館」のデイモン・ヘリマン、ここではチャールズ・マンソンの事は詳しくは触れません

 

リックは結局はプロデューサーに言われたイタリア映画のマカロニウエスタンに出演するんです、そこで大人気となってイタリア人女優のフランチェスカ・カプッチと結婚するんです、演じるのは、「ノック・ノック」のロレンツァ・イッツォ

 

 

ラストはどうなるのかとドキドキでしたよ歴史通りになるのか、あるいはタランティーノによるオリジナルの嘘みたいな展開になるのかとね、でもラストの展開は凄かった、女性の顔が潰れてしまうんですもん(汗)

 

 

 

 

 

ラスト13分、タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす それが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』です。

 

 

 

 

 

本当にタランティーノは脚フェチですね、でもシャロン・テートの脚の裏がなんで黒いのかな?(笑)

 

 

 

 

 


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