『イコライザー2』
2018年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 アントワン・フークア
脚本 リチャード・ウェンク
撮影 オリバー・ウッド
音楽 ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ
出演 デンゼル・ワシントン/ペドロ・パスカル/アシュトン・サンダース/ビル・プルマン/メリッサ・レオ/ジョナサン・スカーフ/サキナ・ジャフリー/カジー・タウギナス/ギャレット・A・ゴールデン/アダム・カースト/リース・コート/タマラ・ヒッキー
《解説》
今度の敵はイコライザー
オスカー俳優のデンゼル・ワシントンが「トレーニング・デイ」のアントワン・フークア監督とタッグを組んだアクションサスペンス「イコライザー」の続編、元CIAエージェントで、昼間の表の顔とは別に、世の裁けない悪人を19秒で抹殺していくイコライザーとしての顔を持つ主人公も戦いを描く
TVドラマ「ザ・シークレット・ハンター」を映画化した前作は、デンゼル・ワシントンが演じる小市民が実は元CIAというギャップと格闘場面のユニークさが好評だった、続編ではスケールアップしたアクションと人間ドラマを見せてくれる
《物語》
イスタンブールから400キロのトルコ鉄道の乗客で本を読むマッコール、バーの車両に移動したマッコールはバーテンに白湯を頼むも英語が通じない、近くの席でゲームに興じる男たちの1人が現地語で白湯を注文してくれマッコールは礼を言った
男はマッコールに近づき酒を進め、他愛のない雑談、そこでマッコールはアメリカ人の母親から自分の娘を誘拐した男の話しをする、暴力的な男は本物の男じゃない、娘への愛ではなく元妻の一番大切なものを奪った男を捜していると話す
男は自分の状況に気付き、仲間をマッコールにけしかけるがあっという間に返り討ちにされてしまう、マッコールは男に近づくと体の痛みか改心の痛みかどちらかを選べと選択を迫った、少女は無事にアメリカの母親の元に戻った
マッコールはタクシー運転手、タクシーの車内では様々な人間模様が繰り広げられている、ある夜に乗客の迎車に向かうと高級マンションで男に肩を借りて車に乗り込む女性
女性の衣服は乱れ、意識が朦朧とし、全てを察したマッコールは女性を病院に連れて行き高級マンションに戻った、カードに不備があると部屋に入り、そこにはセレブな若者数人が薬物を使用している
女性を薬で意識朦朧とさせて暴行した痕跡があり、マッコールは若者たちに選択を選ばせることなく全員に罰を与えて、1人にタクシー運転手の評価を5つ星にしろと指示をして去った
帰宅したマッコールは部屋に不審な人影を見付ける、銃を構えて部屋に入るとそこにはかつての上司で親友のスーザン、2人は再会を喜び昔ばなしに華を咲かした
しかし数日後、スーザンはベルギーで殺害されてしまう、マッコールはスーザンが殺されたことを知ると相手に報復するために捜査を開始、事件の真相に近づいていくが、その相手はマッコールと同じ特殊訓練を受けていた
《感想》
舐めてた相手が実は殺人マシーンというおいらが大好きな展開の作品で法の網をすり抜けたり、悪をもみ消したりと法で裁くことができない悪に正義の鉄槌を下す爽快な作品です
主人公のマッコールを演じるのは前作の「イコライザー」から再びデンゼル・ワシントンで、監督も前作から引き続きアントワン・フークアが再びタッグを組みました、それにデンゼル・ワシントンのキャリア初の続編です
血生臭いシーンもありますがマッコール絶対的な正義なんです、正義の為に人を殺すのは賛否あると思いますがそれでも悪を野放しにしているよりは良いはずです
オープニングすぐにマッコールはトルコで誘拐されたアメリカ人の女の子を救出するんです、なんでそんな誘拐事件を知ってるのかと思ったら読書好きのマッコールの行きつけの女主人の娘が元夫のトルコ人に誘拐されていたんです、マッコールと娘が顔を合わせても唇に指を置いて「シー」ってするのが微笑ましいです
その次にはセレブな男たちが女性に薬物で意識朦朧とさせて暴行した男たち数人をボコボコにしちゃいます、親にもみ消してもらうことも出来ないように脅してしかもタクシー運転手の評価を五つ星にするように言って出て行くんです、その後にちゃんと五つ星になってるんです(笑)
マッコールは前作でもクロエ・グレース・モレッツの演じる娼婦を助けることから始まりましたからね、女性を食い物にするような男が許せないのでしょうね
マッコールの住むアパートにはマイルズという芸術学校に通う黒人青年と知り合うんです、マッコールは他人の為にはなにもしない、自分は才能があるというマイルズに人生を解いて人の為に動く青年へと変えていくんです、マイルズを演じるのがアシュトン・サンダース
このマイルズが悪い仲間に悪い道に引きずり込まれそうになったときに、そのギャングのアジトに乗り込んでマイルズを無理矢理帰すんです、その後にこのギャンググループがどうなったかは不明ですが、壊滅してほしかったですね
本作のテーマとして元上司で親友のスーザンが殺害されたことでマッコールが本領発揮をするんです、スーザンを演じるメリッサ・レオも前作からの続投です、スーザンの夫のブライアンを演じるのが「インデペンデンス・デイ リサージェンス」のビル・プルマン
スーザン殺害事件をマッコールと一緒に捜査するCIA職員でマッコールと元同僚のデイブを演じるのが「キングスマン ゴールデン・サークル」のペドロ・パスカルで彼はマッコールは死んでいると思っていたんです
本作は予想以上のヒットとなり映画市場関係者は衝撃を受けました、なので「イコライザー3」の可能性もありそうですね
19秒で世の不正を完全排除する仕事請負人 それが『イコライザー2』です。
このあまり余計なことは考えなくていい勧善懲悪なところがスカッとします