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Channel: 237号室 タカの無事是名作映画烈伝 A級からZ級まで
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない

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『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

 

 

 

 

 

2017年 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 湯浅弘章

 

原作 押見修造

 

脚本 足立紳

 

撮影 今村圭佑

 

音楽 まつきあゆむ

 

 

 

出演 南沙良/蒔田彩珠/萩原利久/小柳まいか/池田朱耶/柿本朱里/中田美優/三輪江一/早川透/蒼波純/渡辺哲/山田キヌヲ/奥貫薫

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

伝わらなくてもいい、伝えたいと思った

 

漫画化・押見修造が実体験をもとに描いた同名コミックを、「幼な子われらに生まれ」の南沙良と「三度目の殺人」の蒔田彩珠のダブル主演で実写映画化した青春ドラマ

 

林海象監督や押井守監督のもとで助監督を務めてきた湯浅弘章監督が長編商業映画デビューを果たし、「百円の恋」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が脚本を手がけ、傷だらけで眩しい十代の青春映画を作り上げた

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

高校の入学式の朝、大島志乃は制服に着替えて鏡に向かって自己紹介の練習を始めた、「大島志乃です」、通学途中から教室に入ってからもブツブツと練習している

 

そして教室で自己紹介が始まると志乃はどんどん下を向いて俯いてしまう、志乃の順番が回ってきたがどうしても言葉が出ない、先生やクラスのみんなの視線が突き刺さり余計に言葉が出ない

 

男子生徒の菊地強がからかったためにクラスで笑いものになってしまった、上手く喋れないためにクラスでも浮いてしまいみんなと馴染めず弁当も校庭の片隅で1人で食べる志乃

 

 

1人でいるときは言葉はスラスラ出てくるのに人前では何故か喋れなくなる、緊張のためなのか理由はわからない、放課後に自転車に乗ろうすると隣の自転車が倒れてしまった

 

将棋倒しに自転車は倒れ、通りがかった女子生徒に当たり、志乃は謝ろうとするが上手く言う前に女子生徒は行ってしまった、彼女は志乃と同じクラスの岡崎加代でいつも怒っているような表情をした女の子

 

 

ある日、再び加代と会った、志乃はこの間のことを謝ろうとするが上手く言えない、加代はメモ帳とペンを渡して、何か面白いことを書いてと言われて思わず「おちんちん」と書いた志乃を見て加代は笑った

 

加代の家に行ってギターを弾いてもらうが加代は音痴だった、ミュージシャン志望の加代だったが中学のときに同級生に音痴を笑われた過去があった

 

志乃と一緒に行ったカラオケで志乃の歌声を聴いた加代は一緒にバンドをしようと誘った、練習を重ねて志乃は加代とならスムーズに話せるになっていた

 

 

そして加代が文化祭に出ようと言い出し、無理無理と断る志乃に特訓しようと言い、バンド名も「しのかよ」に決定し、志乃の気持ちも少しずつ変わっていくのだが…

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

人が上手く喋れないのは吃音なのでしょうか?それともただの緊張がその人にしたら極度の緊張なのかもしれません、そのせいで上手く喋れないのでしょうか

 

 

喋れないことで今度は顔が赤くなったりしてそれは赤面症で、人前に出ることが恥ずかしくなったり怖くなったりすることがあるのでしょうか?でも家族だったり心を許した親友とかだったら大丈夫なようです

 

本作の主人公の志乃がそれで、1人だとペラペラと喋れるのですが人前だと、特に注目を浴びるような瞬間は何も喋れなくなってしまうんです、こんな人がいたら見ていて気の毒ですが十代だったらからかったりするんでしょうね

 

この志乃を演じるのが南沙良でこの難しい役をなんとか演じています、なかなか言葉が出なくて同じ音を言ってたりして話しが進みません、もちろんクラスでも浮いた存在となってしまいます

 

 

そんな志乃と偶然仲良くなるのが加代で、彼女はミュージシャンを目指しているのですが残念ながら音痴なんです、でも音楽が好きでギターの練習をしているのですがギターも上手いまではいきません

 

 

そんな喋れない志乃と音痴なギタリストの加代がバンド「しのかよ」を組むことになるんです、歌なら普通に歌える志乃の声に感銘を受けて加代が誘ったんですけどね

 

加代は最初はあまり人のいない場所でストリートミュージシャンとして歌うんです、歌うことが楽しくなってきた志乃も笑顔で歌うようになるんです、この頃から加代には普通に喋れるようになってるんです

 

 

少し人の多い所で歌うことにするとそこに菊地強が偶然通り掛かり、目の前で聴くんですけど志乃は耐えれなくなってその場から走って逃げ出してしまうんです

 

この菊地強はクラスでも空気が読めない男でクラスで浮いているんです、そんな菊地強は一緒に歌いたいと言い出してバンドは3人となるんですけど志乃は以前のように喋れなくなってしまうんです

 

 

菊地強と加代がなんだか良い雰囲気だったりして志乃は加代を取られたような感覚になってしまったのでしょうか?これは思春期の女子にはある感覚なんでしょうか?難しい年頃なのかもね

 

 

これで3人はバラバラになってしまって志乃は引き籠ってしまって、加代は1人で文化祭で「しのかよ」として出場するのですが、その歌う加代見た志乃はその思いが爆発するんです、同性愛ではないのですが同性に憧れみたいなのがあるのかな?やっぱ難しいです

 

 

 

 

 

言葉が上手く話せない志乃、音痴な加代、不器用な二人の傷だらけでまぶしい日々 それが『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』です。

 

 

 

 

 

「スイートプールサイド」の原作者の押見修造が実体験をもとに描いたコミックだそうです、この人は結構願望なんかを描いてるような気がしますね

 

 

 

 

 


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