『時をかける少女(2010)』
2010年 「時をかける少女」製作委員会
《スタッフ&キャスト》
監督 谷口正晃
原作 筒井康隆
脚本 菅野友恵
撮影 上野彰吾
音楽 村山達哉
出演 仲里依紗/中尾明慶/安田成美/青木崇高/石橋杏奈/柄本時生/キタキマユ/松下優也/千代将太/勝村政信/石丸幹二
《解説》
あなたに会いにいく
1967年の原作小説発表以来、多くの人に愛されてきた本作 発表当時の感動を今の世代にも伝えたいという製作陣の想いが実を結んだ
何度も映像化された名作SFの”その後”を、83年版のヒロイン、芳山和子の娘をアニメ版の声優も務めた仲里依紗が演じる
《物語》
高校卒業を間近に控えた芳山あかりは母が研究員として勤める大学に無事合格 春からの新生活に対する期待に心弾んでいた
そんな中、母の和子が交通事故に遭い昏睡状態となる 昏睡状態の和子が一瞬目を覚まし、
「行かなきゃ、深町一夫に会わなきゃ」と動き出そうとするがあかりが
「私が代わりに探す」と言うと、「1972年の4月」と言って再び昏睡状態となった
和子は初恋の人、深町一夫にメッセージを伝えるため、時空を超える研究をしていたのだ
和子の開発した薬で時空を超えたあかりだったが時代を間違えて、1974年の2月に飛んでしまった
あかりは空から落ち、下敷きになった映画監督志望の貧乏大学生の涼太に未来から来た事を話し、彼を巻き込んで深町を探し始める
しかし手掛かりが見つからず、誰も深町の事を知らない 手掛かりを求めて高校生の和子に会ったあかりは、和子が想いを寄せる涼太の映画仲間の親友、長谷川が自分の父親だと知る
四畳半一間のアパートに同居し、涼太の映画製作を手伝うあかり
時に熱く、時に無邪気に夢を語る涼太に次第に惹かれていくあかり そして涼太もいつしかあかりに好意を寄せていく
新聞の尋ね人の欄に、深町一夫の名前を載せた事で事態は大きく動き、あかりが未来に戻る日が近づいてくる はたして2人の運命は…
《感想》
この映画の製作発表の時に思ったのは、なぜ芳山和子役が原田知世じゃないのん?
もし原田知世だったら何倍も嬉しい作品となっていたでしょう
いつまで経っても若い原田知世 1983年版の頃と変わりませんよ
その芳山和子の娘、芳山あかりを演じるのが若手実力派女優と呼ばれる仲里依紗
カメレオン女優とも呼ばれてますが、どんな役でも器用にこなしてます
物語は和子は時空を超える研究をしてるんです それと古い硬貨を集めてます それも何故集めてるのかは自分でもわからないんです
でもあかりはその硬貨を持って時空を超えるのでいつかそんな日が来ると思ってたんでしょうね
和子が1983年版の深町一夫と一緒に写った写真を見て何かが頭を過ぎり記憶がよみがえるのです その直後に事故で代わりにあかりが過去にタイムリープ
あかりはそんな状況でも1974年を楽しんでます こんなとこが今どきの女子高生なんかな?
そんなキャラは仲里依紗にピッタリはまってます
それにあかりらの70年代ファッションも見どころです 当時の最先端を再現しています
ですが、時をかける少女のシリーズに共通する切ないラスト シリーズの中では1番切ないです
この想いはずっと消えない 新しい時を超えた愛の物語 それが『時をかける少女(2010)』です。
でもこんなにいろんな世代に愛される作品ってすごいね