『パラダイス』
1982年 カナダ
《スタッフ&キャスト》
監督 スチュアート・ギラード
撮影 アダム・グリーンベルグ
音楽 ポール・ホファート
出演 フィービー・ケイツ/ウィリー・エイムス/リチャード・カーノック/ツービア・タビ
《解説》
初めては勇気でした、二度目からは愛です
2人だけで砂漠に投げ出された若者が、生と死を乗り越えてパラダイスを見つけ出し、めくるめくような愛の生活を過ごす姿を描く
「青い珊瑚礁」の砂漠版とも言える生と死の思春期映画、見どころは何と言っても、これがデビューとなったフィービー・ケイツの魅力につきる
《物語》
1823年バクダッド、15歳のサラ・スコットは医師だった父が亡くなり侍者のジョフリーと共に故国イギリスに向かっていた
そこでは女を奴隷として商売するエル・アジズに目を付けられるが東インド会社で父に世話になったというアハムドが助けてくれたが、エル・アジズはジャッカルと呼ばれる悪党で狙った獲物は逃がさないので気を付けろと
一方、アメリカ人牧師のマクブライドは妻と16歳の息子のデヴィッドの3人はアハムドの商隊に加わり砂漠を進む途中で一泊
その場所で明け方にアジズ率いる一団に襲撃されアハムドらが殺され、井戸の中に隠れて生き残ったのはサラとデヴィッドとジョフリーの3人だけだった
アジズらが去った後には死体だらけで残された一頭のラクダで砂漠を進んだ、やがて岩山に辿り着きそこには温水が岩間からあふれ出ていた
デヴィッドは狩りで野ウサギを捕らえて食料を確保、その時にアラブ人の集団の野営地を目撃し、ジョフリーに伝えるとジョフリーは友好的かもと希望を持ってアラブ人たちのテントに向かった
戻ってこないジョフリーを捜しにデヴィッドがテントに忍び込むとジョフリーの死体が逆さ吊りにされていた、デヴィッドは弓矢を奪って戻りサラを連れて砂漠の中をあてもなく旅に出た
しかし突然ラクダが走り出し追いかけるとそこには緑が生い茂り、湧き水が滝となって湧き出ているオアシスが現れた
歓声を上げて大喜びの2人は水に飛び込み、水の洞窟を抜けると海があった、2人にとってまさにパラダイス、家を作り、漁をしてサバイバル生活が始まった
《感想》
とにかくとにかくフィービー・ケイツが天使のような美しさが見れる作品です、この作品でフィービー・ケイツの魅力に取り付かれました
当時19歳かな、ロシア系ユダヤ人の血と中国系フィリピン人の血を引いていてアメリカ人ですがアジアっぽいエキゾチックな容姿でブルック・シールズと人気を二分していました
「青い珊瑚礁」はブルック・シールズの代表作で本作はそれの砂漠版と言われてます、その後に「ラ・ブーム」でソフィー・マルソーが出てきて三つ巴の人気でしたよ
25歳の時にケヴィン・クラインと結婚し、出産を機に女優を引退してしまいました、大人になった彼女も見てみたかったです
「初体験/リッジモント・ハイ」や「プライベート・スクール」と「グレムリン」はレビューしていますが、25歳の大人の彼女の魅力はどんなだったでしょう?
本作では19歳なんですが設定は15歳でオールヌードで魅了してくれます、温水をシャワーのように浴びるシーンは本当に神々しいくらいです
ウィリー・エイムス演じるデヴィッドと一緒に海を泳ぐシーンはフィービー・ケイツはソヨソヨっと揺れるのですがウィリー・エイムスはブランブランってなって海の中だからそれはそれで立派です(笑)
サラは父親の医学書を持っていてそれでデヴィッドが自慰をする男の肉体のメカニズムなんかを知るんです、なので「青い珊瑚礁」では本能的にセックスをするのですが本作では医学書で一応の知識はあったようです
それに果物を狙うチンパンジーのカップルと共同生活を始めて、チンパンジーの方が先に自慰もセックスも出産も経験するようです、サラもデヴィッドと愛し合うんです
このセックスシーンは綺麗に撮っていて、おいらとしてはもう少しエロティックでもよかったかな?でも世界に男と女が2人だけって感じの環境だと異性の体が気になるでしょうね
でもこの時代は女を拉致してきてそれを奴隷として売り飛ばすなんてのが普通に成立してたのでしょうかね、アメリカでも少し前まではアフリカから黒人を拉致して奴隷としてましたからね
スーパーアイドル、フィービー・ケイツが美しい肢体を披露した初主演作 それが『パラダイス』です。
19歳と書きましたが実際は撮影はもう少し前だったようですね、本当に成熟する前の青い果実って感じでした
裏237号室の『パラダイス』のレビューはこちらです