『東京喰種 トーキョーグール』
2017年 「東京喰種」製作委員会
《スタッフ&キャスト》
監督 萩原健太郎
原作 石田スイ
脚本 楠野一郎
撮影 唐沢悟
音楽 ドン・デイビス
出演 窪田正孝/清水富美加/鈴木伸之/桜田ひより/蒼井優/大泉洋/村井國夫/小笠原海/白石隼也/相田翔子/柳俊太郎/坂東巳之助/佐々木希/浜野謙太/古畑星夏/前野朋哉/ダンカン/岩松了
《解説》
守るために、闘う
「週刊ヤングジャンプ」連載の石田スイによる人気コミックで、アニメ化もされた「東京喰種 トーキョーグール」を実写映画化
窪田正孝が主人公カネキを、NHK連続テレビ小説「まれ」の清水富美加がヒロインのトーカをそれぞれ演じる、これまで多くのCMやミュージックビデオを手がけてきた萩原健太郎監督がメガホンをとる
《物語》
食物連鎖の頂点とされるヒトを食糧として狩る者たちが存在する、ここ東京でその存在が認められたのは遥か昔の話、それはいつしか人々から喰種(グール)と呼ばれ、見えない恐怖の対象となった
国家は喰種対策局(CCG)を組織し、多くの喰種が駆逐された、しかし喰種は滅びることなく東京の闇に紛れた
ある日、カネキは友人のヒデと一緒に「あんていく」という喫茶店で喰種の噂話をしていると、この店の常連の女性リゼに一目惚れ
話しをするきっかけがあってデートをすることになった、デートの日の夜に人気のない場所を歩き積極的に体を寄せるリゼに応えるカネキ
次の瞬間にリゼはカネキの肩に噛みつき肉を引き千切った、彼女の正体は喰種で逃げ惑うカネキをじわじわと追い詰めて捕まえた
カネキを食べようとしたその瞬間にリゼの頭上から大量の鉄骨が落下してリゼは直撃して死亡、リゼに襲われて瀕死の状態のカネキ
病院のベッドで目を覚ましたカネキ、医師は意識不明だったカネキに死亡したリゼの臓器を許可なく移植したのだ
カネキは今まで食べていた物がまったく食べられなくなってしまった、人の肉には食欲を感じるのだが、カネキはリゼに襲われる幻覚を見る
夜の繁華街を彷徨うカネキは手足を出して歩いている若い女たちに食欲を感じてしまう、そんな時に食べられるニオイが香り、そのニオイを辿っていくとそこに喰種が人間を食べていた
しかしその喰種も首を切断されて殺された、新たな喰種が現れて縄張り争いを主張する喰種に殺されそうになるが、そこにあんていくの店員トーカが現れて喰種を叩きのめす
トーカはカネキを見て人間か喰種かどっちだと質問、カネキはトーカに助けを求めてあんていくへ、そこでオーナーに唯一口に出来るコーヒーで空腹を抑えることが出来た
あんていくは自分で人間を襲う事が出来ない喰種たちの集う場所だった、しかし喰種対策局が喰種の抹殺を狙っていた
《感想》
原作やアニメに比べると少しトーンダウンした感じがしましたね、「64 ロクヨン」「ヒーローマニア 生活」の窪田正孝が主人公のカネキを演じていますが良くも悪くもなかったです
彼はとても善人そうな印象で好感が持てる俳優なのですが本作では少しイメージが違いましたけど、この善と悪に葛藤する姿は良かったですね
まあ原作の石田スイの推薦もあって臨むことになったようです、普通の人間だったカネキは一目惚れしたリゼに襲われて助かるのですが死んだリゼの内臓を移植されて半喰種となってしまうんです
この人間なのに人間の食事が出来なくなり、人間の肉のみに食欲を感じるようになってしまう、どちら側から見ても中途半端な存在となってしまうんです
助けを求めたトーカに喫茶店あんていくに連れて行かれて、そこには狩りを出来ない喰種もいてあんていくの従業員が人間の自殺体を食糧として配給しているんです
カネキを助けて鍛え直すトーカを演じるのが「暗黒女子」の清水富美加で髪を切って原作のトーカに寄せてこの作品に入魂してました、ですが本作の撮影後に事務所を辞職してひと騒動ありました
カネキを喰種としたリゼを演じるのが「アズミ・ハルコは行方不明」の蒼井優でこんなえげつない姿になる役をよく引き受けましたね、人間を食べる役なんてね
喰種と敵対する対策局の亜門鋼太朗に「オオカミ少女と黒王子」の鈴木伸之でラストにはカネキと壮絶なバトルをするんです
その亜門の上司の真戸呉緒を演じるのが「アイアムアヒーロー」の大泉洋で人間側なんですけど喰種の武器を改造して自分たちの武器として喰種をいたぶるように駆逐するんです、ラストにはトーカとバトルをします
あんていくに身を寄せる笛口雛実を演じるのが「にがくてあまい」の桜田ひよりで、まだ子供なので狩りは出来ません、なので母親のリョーコと一緒に人肉を配給してもらうんです、リョーコ役には相田翔子
カネキはそんな子供の雛実までを駆逐しようとする対策局に対して怒りを覚えるのです、リョーコは雛実の目の前で真戸に殺されてしまいます、カネキは雛実とトーカだけは命に代えても助けようとするんです
トーカの人間の友人の依子役に「一週間フレンズ」の古畑星夏で彼女は最近は映画やドラマで観るようになりました、大きな役ではないけど着実にね
ただ腑に落ちないのが店員のカヤ役に「星ガ丘ワンダーランド」の佐々木希が出演してることなんです、彼女も怪物のような変身をするのかと期待していたら特になにもなく気付かない人もいるんじゃないかという扱いでちょっとね
でも続編があってそこでの活躍があってこそのキャスティングだったのかもね?まだまだ物語は続きそうなのでね
人間と喰種、二つの世界が衝突するバトルアクション超大作! それが『東京喰種 トーキョーグール』です。
清水富美加があんな事になったので続編はあってもキャスティングは変更になるでしょうね