『探偵はBARにいる』
2011年 「探偵はBARにいる」製作委員会
《スタッフ&キャスト》
監督 橋本一
原作 東直己
脚本 吉沢良太/須藤泰司
撮影 田中一成
音楽 池頼広
出演 大泉洋/松田龍平/小雪/西田敏行/マギー/榊英雄/本宮泰風/安藤玉恵/新谷真弓/街田しおん/桝田徳寿/野村周平/カルメン・マキ/中村育二/阿知波悟美/田口トモロヲ/波岡一喜/有薗芳紀/竹下景子/石橋蓮司/松重豊/高嶋政伸
《解説》
極上のエンターテインメントに酔う
作家・東直己のデビュー作「探偵はBARにいる」を一作目とする「ススキノ探偵シリーズ」の第2作「バーにかかってきた電話」を映画化
「アフタースクール」の大泉洋と「悪夢探偵」シリーズの松田龍平が演じる探偵が、札幌を舞台に危機に巻き込まれるスリリングな犯罪ミステリー、テレビドラマ「相棒」シリーズの橋本一がメガホンをとる
《物語》
人口190万の人で賑わう北海道・札幌ススキノ、そんなススキノで探偵を営んでいる俺、事務所はないが夜はケラーオオハタという行きつけのバーにいる、相棒は大学で助手をしている空手の達人の高田
その夜、探偵に電話が鳴った、依頼人の名前はコンドウキョウコでその内容は自分の代わりに南という弁護士に会い、昨年の2月5日にカトウという人物がどこにいたかを聞いてほしいというもの
簡単な依頼だったが南に会った帰りに探偵は何者かに襲われ雪の中に埋められてしまう、自力で這い出した探偵は高田に迎えに来てもらった
そしてコンドウキョウコからバーに電話があり、殺されかけた事と結果報告をし、これ以上何かすると危険だとコンドウキョウコに忠告するが電話は切れてしまう
感情に流されれば寿命を縮める、しかし探偵は怒らせた奴らに報復をする事を決めた、襲った男たちを尾行すると男たちは花岡組という暴力団員だとわかった
花岡組について調べると地上げの為に建物に火を点け、地上げに反対していた1人が亡くなっていた、その犠牲者の名前が近藤京子だった
その放火事件の容疑者と思われる花岡組の若い男は後日にシンナー中毒で死亡、探偵は近藤京子について調べると彼女には足長おじさんがいてその人物が店を持たせてくれたらしく、そこが地上げにあったのだ
近藤京子に実家を訪ねて母親の話を聞くと京子が父親と思っているのは母親の再婚相手で実の父親が足長おじさんで名前は霧島で調べると昨年に亡くなっていた、探偵は霧島の妻で高級クラブを経営する沙織がコンドウキョウコではないかと疑う
花岡組が土地を手に入れるべく放火し近藤京子を殺害、それを知った霧島を計画的に殺害したと推理するが、探偵が深く知り過ぎてしまった
《感想》
「伝染歌」の松田龍平の離婚記念レビューです(笑)、元妻はモデルの太田莉菜で「海月姫」をレビューしています
雪の北海道が舞台で主にススキノなんですが、雪の中に埋められたりと寒そうなシーンが多いです、それに拷問シーンもあって想像よりバイオレンスでしたね
それに主人公の名前は明らかにされていません、探偵なのに探偵事務所もないので名刺も行きつけのバーだったりして名前を示すものはありません
その探偵を演じるのが「アフタースクール」の大泉洋でそのとぼけた風貌なんですが殴り合いもして拷問もされて血だらけになってます、これはイメージ変わりましたね
観る前はコメディタッチの作品かと思っていたのですが意外にハードボイルドでそれに探偵が謎を少しづつ解いていくところも面白いですしね
この探偵の相棒の高田を演じているのが松田龍平なんです、いつも寝ていてそれでいて空手の師範代なのでケンカが強い、探偵のピンチには現れるんですけどいつも遅いんです
そして本作のヒロインの沙織を演じるのが「ラスト・ブラッド BLOOD THE LAST VAMPIRE」の小雪でそのすらっとした170センチの長身は高級クラブのママの迫力があります
その沙織が年齢の離れた霧島の妻でなんだかその資産を狙った結婚かと最初は匂わせますが本当に霧島は殺されてしまい、その後に沙織は花岡組の後ろにいる関西裏社会の黒幕「銀漢興産」の会長の息子と結婚予定となって悪女全開です
その霧島を演じるのが西田敏行で、最初はヤクザの役かと思ったら実業家で正義感の強い男でそれが災いして殺害されてしまいます
結構人間関係がいろいろと絡んできてそれは面白かったですね、ラストには沙織の優しさがあって探偵は蚊帳の外に追いやられます、オメガの時計もね
調査は簡単なハズだった それが『探偵はBARにいる』です。
2011年の作品でも携帯電話はガラケーなんですね