『ワンダーウーマン』
2017年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 パティ・ジェンキンス
脚本 アラン・ハインバーグ
撮影 マシュー・ジェンセン
音楽 ルパート・グレッグソン・ウィリアムズ
出演 ガル・ガドット/クリス・パイン/ロビン・ライト/ダニー・ヒューストン/デビッド・シューリス/コニー・ニールセン/エレナ・アナヤ/ユエン・ブレムナー/ルーシー・デイビス/リーサ・ローベン・コングスリ/ユージン・ブレイブ・ロック/サイード・タグマウイ
《解説》
美しく、ぶっ飛ばす
DCコミックスが生んだ女性ヒーローで、「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」でスクリーンに初登場した、ガル・ガドット演じるダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンを主役に描くアクション大作
女性だけの島のプリンセスだったダイアナが、いかにして最強の女戦士・ワンダーウーマンとなったのかが描かれる、「スター・トレック」シリーズのクリス・パインが共演、「モンスター」でシャーリーズ・セロンにアカデミー主演女優賞をもたらしたパティ・ジェンキンス監督がメガホンをとった
《物語》
世界を救おうとしたあの頃、世界は美しく私は無知で未熟だった、不思議と驚きに満ちた世界の全てが愛おしかった、だが知れば知るほど世界には暗く深い闇が渦巻いていた
真実に直面した時、取るべき道は難しい、それを思い知らされたのは遠い昔、今はもう昔の私ではない、昔々新しい時代の夜明け、神々が地球を支配しゼウスは頂点に君臨していた
ゼウスは神々に仕える存在を造った、姿形はゼウスに似せて公明正大で力強く情熱を持っていた、それらは人間と呼ばれ善良だった
だがゼウスの息子は人間を妬み、堕落させようとした、この神の名は軍神アレス、人間の心を嫉妬と疑念で毒して敵対させたのだ
地上は戦いで荒れ果てた、そこで神たちは私たちアマゾンを造り人間の心を愛で包み平和を取り戻した、しばらくは平和が続いたがそれもつかの間、アレスが現れて神々を倒し、残るはゼウスのみ
ゼウスは最後の力を振り絞って渾身の一撃でアレスを退けた、でもゼウスにはわかっていた、アレスは舞い戻り終わりなき戦いを画策すると
人間は殺し合い、アマゾンも滅びる、そこでゼウスは私たちに神を殺せる武器を与えた、今わの際にゼウスは外界から遮断され、アレスにも見つからないセミッシラ島を作った、以来平和が続いている
アマゾン族の幼い女王ダイアナは戦士になることを夢見ていたが母であるヒッポリタ女王は禁止にしていたがヒッポリタの妹で最強の将軍アンティオペの説得により過酷な修業を積み、ダイアナはアンティオペに勝るとも劣らない強さを得た
成長したダイアナはある日、偶然にも外の世界から迷い込み海に墜落した戦闘機から初めて見た男スティーブ・トレバーを救出
そこに彼を追ってきたドイツ軍が島に上陸し、アマゾン族との戦いとなり勝利はしたがアンティオペを始め多くの死者を出した
真実の鞭を使って彼から米軍大尉で英国の諜報機関の任務でドイツでのスパイ活動でルーデンドルフ総監によるイザベル・マル博士の毒ガスを開発、戦争は終結どころか終わらない、4年間で27の国で2500万人が死んでいるとスティーブは嘆く
ダイアナはアレスによって戦争が起こっていると確信し、スティーブと共に外の世界へと旅立ち、戦争を止めるためにロンドンへと向かう
《感想》
とにかく強い!もう強い女ってめちゃイイじゃないですか!本作でも特に前半部分が特に面白いですね、ただ後半はちょっとダレてしまうとこもあります
「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」の続編で、DCエクステンデッド・ユニバースの「スーサイド・スクワッド」の続編です
DCエクステンデッド・ユニバースとはアメコミのDCコミックスに登場するキャラクターを主人公としたスーパーヒーローたちの共有する架空の世界を指します
監督は「モンスター」のパティ・ジェンキンスでアメコミ映画としては初の女性監督で世界各国で評価は高く、女性監督作品および女性主演アクション映画として歴代1位となり、ワーナー作品で歴代3位の興行収入となりました
本作の時代設定は第一次世界大戦中で戦争をするルーデンドルフがアレスと信じて女性だけの島からジェームズと一緒にロンドンへと向かうんです
そこでの異文化に戸惑い、女は戦わないで綺麗なドレスを着ていることにショックなようで、動きにくくて困ってしまいます、それでも甲冑だと目立つので一応服は着るのです
「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」の時より衣装は少し明るいのですがこれは原作に近いカラーリングです、それに本作は100年前の設定ですからね
ダイアナ・プリンスという名はスティーブが咄嗟に付けた名前です、ダイアナは強靭な肉体で銀の腕輪で銃弾も弾き飛ばしますが当たれば傷付きます、なので盾も装備してます、ちなみに剣は神をも殺せます
このダイアナを演じるのがガル・ガドットでまさにハマり役だと思います、容姿端麗で177センチの肉体は線は細いですが見栄えは綺麗です、2004年度のミス・イスラエルでイスラエル国防軍で戦闘トレーナーをしていました
スティーブを演じるのが「フェーズ6」や「アンストッパブル」のクリス・パインでスパイ活動する軍人なんですけどダイアナに何度も助けられます
ダイアナに男と女の愛や快楽を説明するのですがダイアナは本での知識だけで知ったような感じなのですが一緒に戦ったスティーブに想いを寄せて一晩一緒に過ごすんです、このシーンはほとんど描いていませんがラストのダイアナのスティーブを想う気持ちから読み取れますね
アンティオペ将軍を演じるのが「ドラゴンタトゥーの女」のロビン・ライト、ヒッポリタ女王を演じるのが「ニンフォマニアックVol.1」のコニー・ニールセン、ドクター・ポイズンことイザベル・マルを演じるのが「この愛のために撃て」のエレナ・アナヤ
とにかくめちゃめちゃ強いのです、それはスカッとしますよ、戦車だって投げ飛ばしますからね、100年先まで語られる写真は本作で撮られてます
史上最強の女性スーパーヒーロー、登場! それが『ワンダーウーマン』です。
ガル・ガドットと監督のパティ・ジェンキンスが続投する続編「ワンダーウーマン2」の製作も発表されています