『ＮＡＮＡ』
２００５年 「ＮＡＮＡ」製作委員会
《スタッフ＆キャスト》
監督・脚本 大谷健太郎
原作 矢沢あい
脚本 浅野妙子
撮影 鈴木一博
音楽 上田禎
出演 中島美嘉／宮﨑あおい／成宮寛貴／松山ケンイチ／平岡祐太／サエコ／伊藤由奈／丸山智己／玉山鉄二／松田龍平／能世あんな／高山猛久／宮崎美子
《解説》
夢を歌う、夢に恋する
累計発行部数２３００万部を超える同名コミックを、人気歌手・中島美嘉と注目の若手女優・宮﨑あおいの共演で描く話題作
偶然、出会った同じ名前で同い年の２人、不幸な境遇で育ち、ビッグになることを夢見るパンクバンドのボーカル・ナナと、普通の家庭で育って恋が最優先の奈々、正反対の性格に見える２０歳の２人は同居生活を始め、さまざまな体験をしていく
《物語》
大崎ナナは地元でBLACK STONES（通称ブラスト）というバンドを組み人気を博していた、メンバーはヤスとノブ、そして恋人であるレンと活動していたが、ある雪の降るライブ帰りの夜にレンは他のバンドからの引き抜きがあり東京へと行き、２人は別れた
２年後、新幹線で大学生の恋人を追って上京する小松奈々が座った席の隣には同じ名前のナナ、性格も見た目も正反対だけど同い年、２人は初対面で意気投合し車内で盛り上がった
東京駅で２人は別れて奈々は恋人の章司に迎えられて部屋へ、そこで奈々は同棲するつもりだったが章司は仕事と住む所を探せと、そこで奈々は不動産屋で部屋を紹介してもらいそこでナナと再会、家賃の折半でシェアすることに
ナナは東京で１人で活動するつもりだったがバンドのギター担当のノブがナナを追って上京、追い返そうとするがノブが作った新曲に惚れ込んだナナは一緒にする事を決めた、新メンバーのシンをベースとして加え、ドラムのヤスも上京してブラストは東京での活動を開始
一方の奈々は章司との東京での生活を夢見ていたがなんだかギクシャクしてしまう、章司はバイト先で知り合った同じ美大に通う幸子と仲良くなり恋人関係になる
それを知った奈々はショックを受けるがナナの優しい存在に救われ、ノブの曲にナナの詩が付いた歌をブラストのライブで聴き、心が癒される
そして大好きなバンドのTRAPNEST（通称トラネス）の奈々の地元でのライブチケットが当たり元気を取り戻した、奈々はナナを誘うが断られ、ブラストのメンバーにナナは昔レンの恋人だったと知らされる
奈々はそれでもナナをライブへと誘い、渋々了承したナナとレンが元通りになることを願いながらライブへと向かう
《感想》
宮﨑あおいの結婚記念レビューです、実はクリスマスに相応しい作品をレビューしようかと思っていたのですが、岡田准一の所属する事務所がファンに送る会報を一部フライング発送してしまいました、結果的に２４日に結婚発表となりました
あわてて宮﨑あおい出演作を探しましたら、本作が本棚にあったので久しぶりに鑑賞して懐かしくなりましたね、もう１２年も前の作品になるんですね
今や日本映画界を背負って立つ存在の宮﨑あおいが当時は若手実力派女優だったころで当然ですが若いです(笑)
少女の頃から女優として活躍して結婚と離婚を経験して大人の女優として活躍していましたが、「陰日向に咲く」で岡田准一と出会います、そして「天地明察」で再会をします、１５年頃から交際となったようです
本作では小松奈々という恋愛体質の女性を演じていて自分本位なのでめんどくさいのですが可愛らしいです、ハチと呼ばれていますが知り合って間もないナナと強い絆で結ばれていて女の友情を見せてくれます
その友人の大崎ナナを演じるのが本作の主役でもある歌手の中島美嘉です、その見た目はファッション含めて個性的で奈々とは正反対でそこがまた面白い
ノブが作った曲を初めて聴いたナナがメチャクチャな歌詞で歌ってその後に日本語の歌詞になってライブで披露するシーンはカッコ良かったです
共演者も松田龍平に丸山智己に「あずみ」の成宮寛貴に松山ケンイチに玉山鉄二に伊藤由奈に「いま、会いにゆきます」の平岡祐太にサエコと今をときめく人たちが出演しています
おいらは落ち込んだ奈々をキスして笑顔にさせるナナのシーンが好きなんです、キスした中島美嘉よりキスされた宮﨑あおいの表情がすごく良かったですもん
バンドのボーカリストとして駆け上がっていくナナとバイトをしても失敗して落ち込んでばかりの奈々、ナナはこんな弱い奈々が好きなようで元気付けてくれるんです、本当に女の友情を上手く描いた作品だと思います
そして、二人は夢を奏でていく それが『ＮＡＮＡ』です。
こんな中途半端な終わり方じゃ困る、続編を作ってほしいと思ってたら作られてましたね、コケたけどね そりゃ宮﨑あおいと松田龍平と松山ケンイチが演じた役を別の人が演じるなんて無理がありますよ
