『きょうのキラ君』
2017年 「きょうのキラ君」製作委員会
《スタッフ&キャスト》
監督 川村泰祐
原作 みきもと凛
脚本 中川千英子
撮影 金澤賢昌
音楽 冨貴晴美
出演 中川大志/飯豊まりえ/葉山奨之/平祐奈/岡田浩暉/三浦理恵子/安田顕/川上洋平
《解説》
わたし、356日、キラ君と一緒にいます
「近キョリ恋愛」「午前0時、キスしに来てよ」などで知られる、みきもと凛の人気漫画「きょうのキラ君」wp中川大志、飯豊まりえの共演で実写映画化
監督は「のだめカンタービレ 最終楽章」前後編、「L・DK」「海月姫」など、漫画原作作品を多く手掛けてきた川村泰祐
《物語》
人と関わることが苦手な岡村ニノンは視界に入ってこないと言われるくらい存在感のない女子高生が学校中の女子が憧れるイケメン高校生の吉良ゆいじに初めて恋をした
ニノはいじめられっ子で人と目を合わせられなかったがキラの前で前髪を切り、目を見て365日一緒にいますと宣言したものの我に返って逃げ出してしまう
家に帰ったニノは何と大それたことを言ってしまったのかと後悔、ニノはいじめっ子に言い返したことからキラに、すげえじゃんと言われて嬉しくて天にも昇る気持ちだった、いつか顔を上げてキラの顔をちゃんと見たいと思っていた
次の日の朝、ニノが通学路を歩いているとキラが待っていてくれた、365日一緒にいると言ったのはお前だと言って一緒に登校
ニノは手先が器用で鳥の編みぐるみを作ることが趣味、家では先生という名のインコが友達、キラはニノが動物好きと知り動物園に誘うが週一に来ているニノの知識と生き生きと話す姿にキラも個性的なニノをより知り笑顔になる
そんなある日、歩道橋でキラの知り合いの他校の女子高生の矢作澪と出会う、キラと同じ病院に入院していた幼なじみだが一緒にいるニノに敵意丸出しの澪
キラの誕生日をキラの友達の和弘に教えてもらったニノはサプライズを計画して1人で招待状や会場に手作りケーキを準備
パーティ当日にはクラスメイトや澪を呼んだが澪にキラには食事制限があって糖分は控えなくてはならないと教えられる
サプライズのパーティは大成功だったがカラオケに向かうキラたちの中にニノはおらず、偶然に会ったニノの母親にニノの誕生日が今日だと聞かされて、これからも仲良くしてほしいと
キラはニノを捜してケーキを捨てようとするニノを止めて、子供の頃から体が弱くて中学の時から荒れていたが突然の発作で余命1年と宣告された、ニノと出会えて生きたいと思うようになったと涙し、一緒にいることを約束するのだが…
《感想》
この作品で「高台家の人々」の飯豊まりえをガッツリと見たような気がします、でも彼女の演技はなかなか面白いと思いましたね
決して美人って顔立ちではないですが、まあまあの顔をしていると思います、あまり綺麗な顔をしているとこの映画の客層の女子高生らに違和感を持たれますもんね
主人公のキラ君を演じるのが「四月は君の噓」の中川大志でジワジワと売れてきましたね、その顔立ちからは悪い役が似合いそうですが今はイケメン好青年が多い感じですね
そのキラ君の友人の矢部を演じるのが「アズミ・ハルコは行方不明」の葉山奨之でこちらはイケメンって感じではないですがムードメーカーな印象で最近はよく見掛けるようになりました
そしてキラ君の幼なじみの矢作澪を演じるのが「ソロモンの偽証」の平祐奈、6人兄姉の末っ子で姉の平愛梨とは13歳離れています
まだ19歳で20歳になるまでは眉毛をいじらないと母親と約束しているようです、これから姉を超えて本格派女優へと向かっていきそうです
飯豊まりえは気が弱そうな役柄で何に対しても不安で自信が持てない感じで前髪で目が隠れているんです、それをキラ君に強引に前髪を上げられて顔をまじまじと見られても自分は目をつむってしまうんです
キラ君と目を合わせて顔を見たいと思うのですが余命1年のキラ君の為に自分で前髪をバッサリと切るんです、そしてずっと一緒にいると宣言、この辺りが如何にも少女漫画っぽいですね
でもね、おいらはこの飯豊まりえの面白い演技のせいなのかまずまず楽しめましたよ、そこもあまり可愛過ぎないところが好感を持てたのかも
余命1年のキラ君とニノとの恋愛だけではなくて矢部との友情もあって、これぐらいの年齢の時は1年が長くてそれに男も女もいろいろと楽しい時期ではありますもんね
キラ君がニノの想いに応えてクラスメイトに俺の彼女だから誰も触るなよってシーンは男からしたらクサイ場面なのですが、女の子からしたら嬉しいシーンなのでしょうね
クラスでいじめられっ子な存在だったニノが学校中の女子の憧れのキラ君と付き合うなんて衝撃でしょうね、澪もなんでこんな地味な女がって目で見て敵意丸出しですもん、ある意味女の子の方が怖いかも(笑)
「海月姫」の川村泰祐監督は漫画原作のコメディタッチの作品が得意なようですね
150万部突破の大ヒットキュン泣きコミック、待望の映画化 それが『きょうのキラ君』です。
実写化される少女漫画っていくらでもありますね、それだけ少女漫画を読む女の子が多いってことかな?