『スノーホワイト』
2012年 アメリカ/イギリス
《スタッフ&キャスト》
監督 ルパート・サンダース
原作 グリム兄弟
脚本 ホセイン・アミニ/イヴァン・ドーハーティ
撮影 グレッグ・フレイザー
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 クリステン・スチュワート/シャーリーズ・セロン/クリス・ヘムズワース/サム・クラフリン/サム・スプルエル/イアン・マクシェーン/ボブ・ホスキンス/レイ・ウィンストン/ニック・フロスト/エディ・マーサン/トビー・ジョーンズ/ジョニー・ハリス/ブライアン・グリーソン/ヴィンセント・リーガン/ノア・ハントリー/リバティ・ロス
《解説》
おとぎ話は終わった 今、新たなる白雪姫伝説がはじまる!
グリム童話誕生200周年、名作「白雪姫」を題材に、これまでのイメージを一新させ、壮大なスケールで悪の女王と戦うヒロインの姿を描いたアクションアドベンチャー
美しいプリンセス・スノーホワイトは、父を殺し国を乗っ取った継母・女王ラヴェンナに戦いを挑むべく、抵抗軍を組織し進軍を開始する
《物語》
昔々ある真冬のことだった、王妃エレノアが雪景色を眺めていると雪の中に咲く一輪のバラがあった、伸ばした指に棘が刺さり3滴の血がこぼれ落ちる、その赤は雪に映えて鮮やかに見えた
雪のように白い肌の子が欲しい、血のように赤い唇、カラスの羽のように黒い髪、バラのように強い子をと王妃は願った
やがて女の子が誕生、スノーホワイトと名付けられた 活発で愛らしいスノーホワイトは国中で愛された
次の冬、スノーホワイトの母エレノアが亡くなりマグナス王は悲嘆に暮れた、そんな時に謎の闇の軍隊が出現し王国に攻め入った
戦闘の末に闇の軍隊は敗北するがさらなる闇が待っていた、捕虜として囚われていた女性ラヴェンナを助けた王はその美しさに魅せられラヴェンナを王妃に迎えた
しかしラヴェンナの正体は邪悪な魔女で王を暗殺し、本物の軍隊を迎えて鏡の精の言葉に従い王族を皆殺しにする、邪悪な統治のせいで全ては色あせ希望の光も消え、スノーホワイトは囚われの身となり高い塔に幽閉された
数年後にラヴェンナが鏡にこの世で一番美しいのは誰?と質問すると、女王様ですがただし今日限り、スノーホワイトが美しく成長し女王の魔力が衰えたのはそのせいだと、そしてスノーホワイトの心臓を手にすれば永遠の若さが保てる、魔力も衰えず老いることもない
スノーホワイトは牢から出されるが隙を付いて逃げ出し黒い森へと身を隠した、そこでラヴェンナは森では魔力が通じないために猟師のエリックを雇い、死んだ妻サラを甦らせることを条件にスノーホワイトを追う
森の中でエリックはスノーホワイトを捕らえるがラヴェンナに妻を甦らせる魔力がない事を知り、スノーホワイトの逃亡の手助けをするが、ラヴェンナは毒リンゴでスノーホワイトに呪いをかける
『スノーホワイト/氷の王国』
2016年 アメリカ/イギリス
《スタッフ&キャスト》
監督 セドリック・ニコラス・トロイアン
脚本 クレイグ・メイジン/エヴァン・スピリオトプロス
撮影 フェドン・パパマイケル
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 クリス・ヘムズワース/シャーリーズ・セロン/エミリー・ブラント/ジェシカ・チャステイン/ニック・フロスト/ロブ・ブライドン/シェリダン・スミス/アレクサンドラ・ローチ/ソープ・ディリス/サム・ヘイゼルダイン/サム・クラフリン/ソフィ・クックソン/コンラッド・カーン/ニーヴ・ウォルター/ナナ・アジェマン・ベディアコ/マデリン・ウォーラル
《解説》
「スノーホワイト」は壮大な物語の序章に過ぎなかった、この世で一番美しく邪悪な姉妹が目覚める
「アリス・イン・ワンダーランド」の製作スタッフが集結!前作を遥かに凌ぐ壮大なスケール!前作にはない新しさ、ストーリー、スタイリッシュな映像、さらに美しくダークな世界観、そして高いドラマ性を持つ超大作が完成!
キャスティングもスケールアップしハリウッドを代表する俳優陣が夢の競演!前作に続いて登場のシャーリーズ・セロン、クリス・ヘムズワースに加え、エミリー・ブラントや話題作で魅せるジェシカ・チャステインら、豪華共演陣が作品の魅力を強力にアップ!
《物語》
スノーホワイトは邪悪な女王ラヴェンナを倒して王座を奪い返したのだがまだ誰も知らないもうひとつの物語がある、スノーホワイトの物語より昔の話し
魔法の鏡を手に入れた王妃ラヴェンナは無敵だった、次から次へと王国を乗っ取り、更に野望は広がる、妹のフレイヤを従えて
ラヴェンナは我が一族の女には魔力が備わっている、いずれフレイヤもその力を発見すると説明、しかしフレイヤは身籠っていた、相手は婚約者のいる身でラヴェンナの忠告を無視したフレイヤは恋に夢中だった
女の子が生まれて数週間後、愛する男からの手紙に城の庭で落ち合い結婚して遠くに行こうと書かれてあった、フレイヤが庭から城を見ると火の手が上がりフレイヤが慌てて戻ると男が赤ん坊を焼き殺して「仕方なかった」と呟いた
その瞬間にフレイヤが悲しみに叫び、一瞬にして男を凍らせて粉々にしてしまった、悲しみと怒りに震えフレイヤは自分の王国を築くために北へと旅立った
フレイヤは緑の大地を凍てつく荒れ地に変え、要塞を造り氷の女王として君臨した、村から子供を奪い戦士へと訓練させて、愛はまやかしで我が王国の掟はひとつ忠誠だと
子供たちは成長し戦士となった、その中でもエリックとサラは優秀でふたりは愛し合う仲となるがフレイヤによってふたりは引き裂かれてサラは死に、エリックは滝つぼへと落ちてしまう
月日は流れフレイヤの国は繁栄を続けるがラヴェンナの王国はスノーホワイトに倒されたが悪の勢力はまだ滅びていなかった
スノーホワイトの命令で魔法の鏡を封印するべく僻地へと移動の途中に音信不通となりその役目にエリックが探すがエリックの前に死んだはずのサラが現れる
フレイヤは自らの軍隊に魔法の鏡を奪い取らせてラヴェンナを復活させる、ふたりの魔女によって世界に暗黒が訪れようとしていた
《感想》
グリム童話の白雪姫がハリウッドで独自の脚色で生まれ変わりました、ただおいらは白雪姫の詳しい内容は憶えていなくて本作を観てなんとなく思い出しましたよ
ラヴェンナが悪い女王と魔女を兼ねているんです、この美しいラヴェンナを演じるのが美女に相応しい「プロメテウス」のシャーリーズ・セロン、まさに絶世の美女です
ま~あ美しいです、少しくすんでくると若い女から生気を吸い取ってみるみる若返るのですがその美しさったら衝撃的です、実際に魔法の鏡も認めそうな美しさです
そのラヴェンナの美貌を脅かす存在がスノーホワイトなんです、この白雪姫を演じるのが「トワイライト・サーガ」シリーズのクリステン・スチュワート
はっきり言ってクリステン・スチュワートがシャーリーズ・セロンの美貌を脅かすとは思えないのですが、スノーホワイトの心臓こそラヴェンナの永遠の若さなんです
ラヴェンナが王をその美しさで虜にするのですが、王を殺害して自身の軍隊で王国を制圧してしまいます、こうしてラヴェンナは国を次々に変えていってたのです、その時に幼かったスノーホワイトは塔に幽閉されるのですが、処刑される時に脱走して王の友人であるハモンド公の知る事になります
そして助けに向かうのが幼なじみのウィリアム王子で演じるのは「ハンガー・ゲーム2」のサム・クラフリンですが、王子はあまり見せ場がなかったですね
それより見せ場があるのは妻を亡くして以来、酒浸りで自暴自棄となっている猟師のエリックです、演じるのは「アベンジャーズ」のクリス・ヘムズワースでさすがに頑丈そうな体です
こうして観ていると7人の小人も登場するし、毒リンゴをかじったスノーホワイトが昏睡状態になったりと童話ってこんなだったなと思い出しましたよ
それとはガラッと変わるのが続編です、まあ白雪姫とは全然関係のないストーリーでスノーホワイトは出てきませんし、ラヴェンナも出番は少ないです
そこで新たな氷の女王フレイヤが登場します、これが愛を裏切られて全てを凍らせる魔女となるんです、このフレイヤを演じるのが「ウルフマン」のエミリー・ブラント
フレイヤが子供たちをさらって戦士として育て上げるんですがそのひとりがエリックなんです、エリックはフレイヤに信頼されるのですが同じ女戦士のサラと恋に落ちてしまいます
男に裏切られて子供を焼き殺されたフレイヤは愛などはまやかしで信じていません、またエリックとサラは城の庭で待ち合わせて逃げようとするのですがフレイヤと他の戦士に邪魔されてしまうんです
エリックの目の前でサラは殺され、エリックは瀕死の状態で滝つぼに捨てられます、第1作目のエリックの過去がここで明かされるんですね、でもサラは生きていたんです、ふたりとも幻影を見せられていたんです、フレイヤも少しは愛情があったんですね
このサラを演じるのがジェシカ・チャステインでこちらも戦士らしい良い体をしております、弓の名手で外すことはありません、それにナイフでの戦闘もカッコイイですがサラが見せられた幻影はエリックが逃げ出すとこ
後半にラヴェンナは復活するのですがこれまた最高に美しいです、シャーリーズ・セロンは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」では誰かわからないくらい汚かったのに(笑)
そこでラヴェンナとフレイヤでひと悶着あるんです、まあそれはラヴェンナがやはり悪に染まっているんですね、フレイヤは愛に生きていたんですけどね
「スノーホワイト」は三部作と言われているので次はその後の白雪姫が描かれるのかもね
「白雪姫」の背後に隠された壮大な物語が明かされる それが『スノーホワイト』です。
この寒い季節に寒い映画を観たくなりました(笑)