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Channel: 237号室 タカの無事是名作映画烈伝 A級からZ級まで
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イップ・マン 最終章

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『イップ・マン 最終章』
 
 
 
 
 
2013年 香港
 
 
 
 
 
《スタッフ&キャスト》
 
 
監督 ハーマン・ヤウ
 
脚本 エリカ・リー
 
撮影 ジョー・チャン/ガイ・マンイン
 
音楽 マク・ジャンフン
 
 
 
出演 アンソニー・ウォン/ジリアン・チョン/アニタ・ユン/ジョーダン・チャン/エリック・ツァン/ホン・ヤンヤン/チョウ・チュウチュウ/ティミー・ハン/マーベル・チャウ/ロー・ワイコン/リー・キン/リウ・カイチー/チャン・ソンウェン/ホン・ヤンヤン/ケン・ロー
 
 
 
 
 
《解説》
 
 
伝説の武術家イップ・マンの知られざる晩年が描かれた、ファン待望の終極一戦
 
少年・青年時代を描いた「イップ・マン 誕生」のハーマン・ヤウ監督をはじめ、製作スタッフが再結集した本作ではついに彼の知られざる晩年の姿が描かれる
 
イップ・マンを演じる為、詠春拳を習得したのはアンソニー・ウォン、彼のよきライバルとなる白鶴派の宗師を演じるのは、エリック・ツァン、「インファナル・アフェア」でも火花を散らした2人の名優が息を呑むほどのバトルを披露
 
 
 
 
 
《物語》
 
 
詠春拳のイップ・マンは富豪の生まれで妻のウィンシンは名家の生まれ、家は裕福だったが日本との戦争で日本軍に家を接収され生活は困窮し、娘2人は餓死
 
1949年、胃病を患いながらも中国・佛山に家族を残して単身香港へと出てきた、家主の知人のションに勧められて詠春拳の指導をするように言われて労働組合の委員長のションのはからいでその屋上を借りて詠春拳の指導をすることになった
 

 
弟子の職業は様々だが1年も修業すると腕を試したくなりケンカをする者もいてイップは武道は精神を鍛えるものだと諭してやる
 

 
ケンカ騒ぎを穏便に済ませた弟子の警察官タンはイップに「善人でいたいけど現実は難しい」と悩みを吐露すると、「善人でなくてもいい、ただ人を傷つけるな 良心と職務のどちらを選ぶか考えろ」と答える
 
香港に妻のウィンシンがやってきたが不況の香港に馴染めずすぐに佛山に戻ってしまうが、その直後の1951年に中国と香港は国境管理を実施してウィンシンとは会えなくなってしまう
 

 
ある夜に街で弟子たちと食事をしていると酔っぱらいに絡まれた歌手のジェニーを助けたイップ、倒した相手が白鶴派で恨みを買い弟子を含めて大乱闘となり、見ていた記者に記事にされて新興の詠春拳のイップは有名になってしまう
 

 
しかし白鶴派宗師のン・チョンが礼儀を尽くしてイップに会いに現れ、2人は拳を交え、詩のやり取りで理解を深めて良き仲となった
 

 
一方、弟子のタンは警察も手出しできない治外法権の九龍城のボスのドラゴンから手を組むように持ち掛けられ出世と金を得て承諾し、ドラゴンの手下の鎮威武館のガイを紹介される
 
歌手のジェニーは助けてくれたイップに食事を届けるようになり身の周りや胃病の世話をするようになる、そんなある日に佛山で妻のウィンシンが亡くなったと報せを受けて哀しみに暮れる
 

 
時は過ぎてタンから弟子のトンに九龍城での闇賭け試合の話しがあり同じく弟子のセイムイと結婚するも、生活苦の為に出場して連戦連勝
 
そこでドラゴンはトンに八百長を仕向けられるが応じなかったトンはガイとの試合前に毒を盛った、トンの危機を知ったセイムイは九龍城へと向かうが事情を知ったイップも弟子と共に乗り込んで行く
 


 
 
 
 
 
《感想》
 
 
実はドニー・イェンの「イップ・マン 序章 葉問」の続編だと思っていたらそうではなく2010年の「イップ・マン 誕生」の続編らしいです、それは観てないんですけどね
 

 
この時期にはイップ・マンを映画化した作品が多くてウォン・カーウァイ監督がトニー・レオン主演で「グランド・マスター」も製作されています
 
それでもイップ・マンを忠実に映画化した作品はなくてフィクションやオリジナルストーリーらしいですね、でも共通しているのはブルース・リーの唯一の師匠だということ
 
イップ・マンを演じたアンソニー・ウォンは酒に酔ってる時にオファーを受けて後悔したそうです、その後に武術の基礎を1年間訓練して体重を12キロ減量して撮影に入ったそうです
 

 
白鶴派宗師のン・チョンを演じたエリック・ツァンが久しぶりの本格アクションでアンソニー・ウォンとの戦いが話題となりましたが、2人は「インファナル・アフェア」でも共演していて再び火花を散らしました
 

 
イップ・マンの妻ウィンシンを演じたのはアニタ・ユンで1990年にミス香港グランプリを獲った人で撮影時は40歳を超えていますが美しく若々しいです、出番は少なかったですけどね
 

 
歌手のジェニーを演じたチョウ・チュウチュウで「ドリーム・ホーム」でその他大勢の脱ぎ要員だったようですが本作では重要な役で出世しましたね
 

 
ウィンシンが亡くなった後にジェニーがイップの世話をするんですけど、弟子たちはウィンシンを慕っていたのでジェニーには無視するような態度を取るんです、決して不倫とかじゃないしイップも世話を受けるんです、でもある理由で姿を消してしまうんですけどね
 

 
そしてセイムイを演じるのがジリアン・チョンでどこかで聞いた名前だなと思ったら、「エディソン・チャンわいせつ写真流出事件」の被害者の1人でした、当時はセシリア・チャンと共に話題となりました
 

 
ジリアン・チョンの画像を検索したら(普通の画像ね)かなりえげつない画像が出てきましたよ、もう数年前の事件ですがこの画像がネットから消えることはなくて永遠にあるとは可哀想です
 

 
セイムイはかなりの達人となって警察官のタンも先輩と呼んで敬意を示します、ラストには夫のトンを守る為に妊婦姿で闘いを挑む気丈な姿を見せます、キンを演じるジャン・ルーシャンと共に女流武術家としてカッコ良かったです
 

 
本作はオープニングの香港の街のCGやセットなど凄くよく出来ていて感心しましたね、その時代背景には日本との戦争があって、不況でイップの友人は子供を売って生活費を捻出したりと悲しい現実も描いています
 
晩年には木人に詠春拳の型を見せてそれを8ミリフィルムに撮影し、それが本作のエンディングに本物のイップ・マンが映し出されます
 

 
 
 
 
その精神はブルース・リーに受け継がれ、いま幕を閉じる それが『イップ・マン 最終章』です。
 
 
 
 
ラストにはお約束のブルース・リーが登場してちょっと楽しませてくれます(笑)
 
 
 
 


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