『プリティ・ウーマン』
1990年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ゲイリー・マーシャル
脚本 J・F・ロートン
撮影 チャールズ・ミンスキー
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 リチャード・ギア/ジュリア・ロバーツ/ラルフ・ベラミー/ジェイソン・アレクサンダー/ローラ・サン・ジャコモ/アレックス・ハイド・ホワイト/エイミー・ヤスベック/エリノア・ドナヒュー/ヘクター・エリゾンド
《解説》
ジュリア・ロバーツとリチャード・ギア共演により、ウブな実業家とコールガールが出会い、次第に惹かれ合う姿を描いたシンデレラ・ストーリー
物語はビバリーヒルズの夜に始まる、ウォール街の狼として知られる実業家のエドワードはふとしたことがきっかけで娼婦のビビアンと知り合う、2人は1週間のパートナー契約を結び、一緒に暮らすことになる
シンデレラ・ストーリーの王道「マイ・フェア・レディ」の現代版として、女性たちに絶大な人気を誇り、見事に90年全米興行第一位となった作品
《物語》
ビバリーヒルズで友人で弁護士のスタッキのホームパーティに招かれた実業家のエドワード・ルイスはパーティを抜け出し、スタッキのロータス・エスプリを借りるものの慣れないマニュアルにてこずりその上に道に迷いハリウッドの路肩に車を止めた
困っているその時に娼婦のビビアン・ウォードに声を掛けられ彼女に言われるままにホテルまでの運転と娼婦としての彼女を買う
高所恐怖症なのに高級ホテルのペントハウスに泊まっているエドワード、その素敵な眺めにはしゃぐビビアンにシャンパンにイチゴのルームサービス
時間を気にするビビアンにエドワードは彼女を一晩300ドルで契約するがエドワードはロサンゼルス滞在中の1週間を3000ドルで契約、彼女を従業員として雇うことにした
早速、エドワードは彼女にディナー用のドレスを買いに行くように言うが高級ブティック店ではビビアンの身なりを見て見下し店から追い出されてしまう
ホテルの支配人に身元確認をされてエドワードの姪ということにされるが、ビビアンは支配人にドレスを買える店を紹介してもらい、テーブルマナーも学びディナーに臨む
エドワードの仕事がらみのディナーはビビアンのおかげで和やかだったが会社を買ってバラバラにして売るエドワードに相手は怒って帰ってしまい、仕事で悩み苦しむエドワードにビビアンは精一杯の思いやりを尽くす
次の日にまた買い物をしろと言うエドワードにビビアンは高級店の人は感じが悪いと言うとエドワードは彼女と一緒にショッピングをしてゴージャスなレディへと変身
エドワードの行動が変化してきたことに感じたスタッキはビビアンを産業スパイだと疑うがエドワードは仕方なく彼女の素性を話した、その事に傷付いたビビアンは出て行こうとするがエドワードは引き止め仲直り
そして最後の日に生活の援助を申し出るエドワードにそれを断るビビアン ビビアンとの数日間で気持ちが変わったエドワードはスタッキの反対を押し切り会社の買収を友好的な業務提携に変更してしまう
大金をふいにしたことに怒るスタッキはビビアンにその怒りをぶつけて襲いかかるが部屋に戻ったエドワードが彼を殴りクビだと言い渡して追い出した
ビビアンはホテルを出た、地元に戻って働きながら高校を卒業しようと決め、アパートを出ると赤いバラの花束を持ったエドワードが迎えに現れた
《感想》
公開された時に観に行ったんですけど女性はこんな物語が好きなようですね、確かに娼婦がトップレディになるというシンデレラ・ストーリーです
主人公は「ミスター・グッドバーを探して」「愛と青春の旅立ち」のリチャード・ギア 実に役に合ってると思いましたね 彼は親日家のようでよく来日しています
もう1人の主人公はジュリア・ロバーツ おいらはこの映画で彼女を知りました、その次に公開された「フラットライナーズ」も即観に行きましたもん 彼女はキャリアが長いのになかなか来日しなかったことから反日ではと言われてましたが2010年に初来日の時はファンが大喜びでした
でも当初はリチャード・ギアは出演を断ったのですが監督のゲイリー・マーシャルとジュリア・ロバーツがリチャード・ギアの自宅まで行って説得したそうです
しかも当初の原作はビビアンは薬物中毒者でエドワードはもっと悪い感じの男でラストはエドワードはビビアンに3000ドルを払ってニューヨークの恋人の元に帰り、ビビアンはまた街角に立つんです タイトルも「3000ドル」だったそうです
本編ではその名残りかエドワードはビビアンが薬をやってると勘違いするシーンがあります、実際は糸ようじなんですけどね(笑)
この内容に変わって良かったですね、この手の作品はハッピーエンドの方が良いですからね ジュリア・ロバーツが大きな口で笑うシーンを見てるだけで幸せです 高級ジュエリーを着けるシーンは本当にカワイイ
最初の出演シーンでは強烈にケバイですがエドワードにレディに変身させられていく過程はどの女性も憧れのシーンではないでしょうか? 服だけではなく下着までもがエレガントになっていくんです、感性も変わっていくんですね
当初は足をガバッと開く下品な仕草が様になってましたからね、エレベーターのボーイも彼女に夢中です もちろん優しい支配人もそうです
一番スカッとしたシーンはビビアンが最初にロデオドライブに買い物に行った時に高級ブティック店に門前ばらいされた後にエレガントに変身したビビアンが再び顔を見せるシーンですね、みんなスカッとしたと思います
ビビアンは娼婦なのですがまるで恋人のようにエドワードに接します、エドワードが苦悩してピアノを弾くシーンでもそうでした
でもヌードのシーンではボディダブルなんだって、逆にこの作品でボディダブルの重要性が改めて知らされたようです
ポスターの撮影ではリチャード・ギアよりジュリア・ロバーツの方が少し背が高いようなので苦肉の策で別の人物の体に2人の顔をすり替えたようです
世界中の女性たちを夢の世界へ連れていった現代版シンデレラ・ストーリー それが『プリティ・ウーマン』です。
久しぶりに観ても面白かったです、でもネットで観たら案外嫌いな女性もいるんですね