『炎の少女チャーリー』
1984年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 マーク・L・レスター
脚本 スタンリー・マン
撮影 ジュゼッペ・ルッツォリーニ
音楽 タンジェリン・ドリーム
出演 ドリュー・バリモア/ヘザー・ロックリア/ジョージ・C・スコット/マーティン・シーン/フレディ・ジョーンズ/モーゼス・ガン/アート・カーニー/ルイーズ・フレッチャー
《解説》
もう誰にも、その怒りを抑えられない!
政府の薬物実験を受けた両親を持ち、その結果パイロキネシス(自然発火)能力を身につけた少女に、軍事利用を企む特殊機関が迫る
スティーヴン・キングのベストセラーをディノ・デ・ラウレンティス製作総指揮により映画化 主演は「E.T.」に出演し、天才子役として一躍時の人となったドリュー・バリモア 本作が、「E.T.」の次に公開された作品で、初の主演映画
《物語》
アンディと9歳の娘チャーリーは政府の秘密機関であるザ・ショップから逃れるため2人で逃亡生活をしていた
アンディは大学在学中に新薬ロット6の被験のアルバイトでヴィッキーと出会った、その薬の影響でアンディは相手を思い通りに動かせる精神支配の力を得て、ヴィッキーは相手の心を読み取れるテレパシーを得たが、2人以外の8人の被験者は自殺してしまった
アンディとヴィッキーは結婚し、チャーリーが産まれた 2人はチャーリーがパイロキネシスの力を持って産まれた事を知るとそれを秘密にし、チャーリーに力を制御するように訓練させた
そんなある日、アンディが仕事から帰ってくると家の中は荒らされクローゼットにヴィッキーの死体があった
一家はザ・ショップに監視されており、チャーリーの力を軍事目的に使用しようと企み誘拐しようとしていた アンディはザ・ショップのエージェントからチャーリーを救い、逃亡生活が始まった
途中でヒッチハイクで知り合った老人アーブの家で食事をごちそうになるがそこにザ・ショップのエージェントたちが現れるがチャーリーのパイロキネシスで辺りは炎に包まれ追い払ってしまう
アンディは一連の出来事を大手新聞社へと投函、しかし湖の畔の家をザショップのに知られ、片目のエージェントのレインバードによってアンディとチャーリーは捕らえられてしまう
アンディは投薬され、意識朦朧状態にされ実験の結果、アンディの力は弱くなっておりやがてなくなるものと判断された チャーリーにはレインバードが接触し、チャーリーの信用を得て実験をすることになった
アンディはザ・ショップのリーダーのキャップ・ホリスターを操り、チャーリーと再会するがレインバードに撃たれてしまう アンディはチャーリーに逃げるように言うが、チャーリーはパイロキネシスを最大に発揮してザ・ショップの全てを燃やしてしまう
《感想》
ベストセラー作家のスティーブン・キングの「ファイアスターター」を映画化した作品です 主演は「アルダート・ステーツ」でデビューし「E.T.」で主人公エリオットの妹を演じてその名を世界中に轟かせたドリュー・バリモア
監督は「処刑教室」「コマンドー」のマーク・L・レスターで一番油の乗っている時期の監督作品かと思います 脇を固める悪役のマーティン・シーンやジョージ・C・スコットも良い味ですね
当時は超能力と言えばテレパシーやサイコキネシスなんですが本作のようにパイロキネシスはこの映画で初めて知ったかも、何もないところから火を出すんですよ!
この火がまた凄くて火炎放射器のような炎だったり火の玉が飛んできたりと強烈です、チャーリーが本気を出したラストは弾丸なんてチャーリーに当たる前に蒸発しちゃいます
CGのない時代に特殊効果は本当によく頑張ってますよ、燃える炎は当然本物の炎ですからね CGとは違う本物の迫力がありますよ
ドリューの母が本作の原作小説を読んでいてチャーリーがドリューに似ていると言ったことから出演が決まったようです
ドリューは天才子役として有名になりましたが学校ではイジメにあい学校に行かなくなり落ちこぼれてしまうんです その頃の9歳から飲酒や喫煙、10歳でマリファナ、12歳でコカインと一気に堕ちて行きます
母親との確執もあり、リハビリを繰り返して15歳で全てを断ち切りアルバイトで生計を立ててオーディションを受けまくったそうです
1995年にはプレイボーイ誌でヌードも披露していてこの頃はどうにかして業界人の目にとまるようになんでもしていたようですね
20代半ばからは再びヒット作にも恵まれて、映画製作会社フラワー・フィルムズを作って制作業にも進出し、2009年には監督もしています
子役時代から有名人ですがあの若さであそこまで堕ちてよく這い上がってきましたね、この努力は見習うべき俳優たちもいるのでは? ヌードでもなんでもして今のドリューがあるんですからね
2015年には日本にもプライベートで訪れてSNSに写真を載せています、オバマも訪れた「すきやばし次郎」ではご機嫌ですね お箸も器用に使ってますね
いつまでも可愛らしいドリュー・バリモアですね、彼女の作品を再び観たくなりましたよ
全米の話題を浚った、最高のショッキング・サスペンス! それが『炎の少女チャーリー』です。
今の技術でリメイクしたらどんな映像になるだろうと想像したりします(笑)
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