「インデペンデンス・デイ」
１９９６年 アメリカ
《スタッフ＆キャスト》
監督・脚本 ローランド・エメリッヒ
脚本 ディーン・デヴリン
撮影 カール・ウォルター・リンデンローブ
音楽 デヴィッド・アーノルド
出演 ウィル・スミス／ジェフ・ゴールドブラム／ビル・プルマン／ランディ・クエイド／マーガレット・コリン／メアリー・マクドネル／アダム・ボールドウィン／ブラント・スパイナー／ロバート・ロッジア／ハリー・コニック・Ｊｒ／ジェームズ・レブホーン／ヴィヴィカ・Ａ・フォックス／ジャド・ハーシュ
《解説》
ＳＦスペクタクル映画の金字塔！７月４日、その日は全人類にとって忘れ得ぬ独立記念日となる…
何の前触れも無く、突如地球にやってきた巨大なＵＦＯ群 世界中の主要都市の上空に滞空した円盤は人類への攻撃を一斉に開始した 宇宙からの侵略というシンプルかつストレートなテーマを、圧倒的なビジュアル・エフェクツで描き出した、紛れもなく１９９６年を代表するであろうメガヒット・ムービー！
地球を侵略せんとする異星人と人類の３日間の攻防を描き、世界各国で大ヒットしたＳＦパニック超大作 ミニチュア・ワークをはじめとする伝統的な手法と最新のデジタル技術を組み合わせたＳＦＸを駆使し、数千人のエクストラを動員したスペクタクル場面の迫力が圧巻
《物語》
７月２日、ニューメキシコ州ＳＥＴＩ（地球外知的生命体探査）が信号をキャッチ、それは地球からわずか３７万５０００キロの位置から地球へと発信されていた すぐに国防総省・宇宙軍に知らされ、その大きさは５００キロを超え、月の４分の１の巨大さでその正体は隕石ではなさそうだ
そこから発せられる直径２４キロにも及ぶ円盤型宇宙船がアメリカや世界中の大都市上空に出現した アメリカ大統領トーマス・ホイットモアは国民に冷静でいるように訴える
ＭＩＴを卒業した天才エンジニアで現在はニューヨークのケーブルテレビ局で働いているデイビッド・レヴィンソンは衛星通信にノイズとして隠されていた信号が宇宙人の暗号であることを突き止め、宇宙人の目的が侵略であることを確信
その頃、休暇中だったスティーブン・ヒラー大尉は恋人のジャスミンと過ごしていた ジャスミンは一児のシングルマザーで職業はストリッパー 海兵隊で戦闘機のパイロットだが宇宙飛行士を夢見てＮＡＳＡに志願している ジャスミンにプロポーズの用意をしていたが宇宙船の飛来によって基地へと戻った
デイビッドは離婚した元妻でホワイトハウス主席報道官コニーの力を借りてホイットモアに話を聞いてもらうが時既に遅し、彼らはエイフォースワンで脱出するも宇宙船の主砲により攻撃をされ、世界の主要都市は破壊されてしまう
７月３日、ロス・ワシントン・ＮＹは全滅、廃墟と化した都市だが人類は死に絶えてはいなかった 残された戦闘機による攻撃で反撃を開始するもシールドによって攻撃が通じない
海兵隊航空部隊はヒラー大尉を除いて全滅するがヒラーは小型宇宙船を一機墜落させて宇宙人を殴り倒して生け捕りにし、砂漠にあるエリア５１へ
エリア５１にはホイットモア大統領やデイビッドらが既におり、１９４７年のロズウェル事件での小型宇宙船が宇宙人の襲来によって再び動き出し、デイビッドは研究を開始
ジャスミンは途中でトラックを見付けてその荷台に生存者を乗せてヒラーのいるエルトロ基地に向かうがそこは既に廃墟となっていた 負傷者の中にはアメリカ大統領夫人もいて基地の残された食料で過ごすがそこにヒラーがジャスミンを捜しに来て再会するが、大統領夫人は亡くなってしまう
独立記念日の７月４日、デイビッドが父ジュリアスとの会話でコンピューター・ウイルスを宇宙船の母船に感染させてシールドを無効化させて、全世界で一斉攻撃の作戦を決行する
《感想》
初めて観た時の衝撃は強烈でしたね、まずあの宇宙船のデカさにやられてしまいましたよ ありそうでなかった大きさの宇宙船だと思います
内容はちょっとマンガチックなのですが、あの全世界の主要都市を総攻撃するシーンはテンション上がりましたよ
ＣＧだけでなくミニチュアを破壊するアナログな撮影技術は素晴らしくて新しい物ばかりが良いとは限りませんね、やはり実際に破壊したり這うような炎は恐ろしいほどの見応えです
「ジュラシック・パーク」のジェフ・ゴールドブラムが上昇志向のない天才技師デイビッドを演じています 流れるままに生きているようで上昇志向の塊のような妻コニーには呆れられ、しかも後に大統領となるホイットモアとコニーを疑いパンチを見舞う勇ましさもあります
「バッドボーイズ」のウィル・スミスは本作でブレイク！ 彼を初めて見た時にエディ・マーフィーを思い出してしまった（笑） 海兵隊員のスティーブン・ヒラー大尉なのですがストリッパーのジャスミンと交際中 軽い感じに見えますが正義感が強く印象が変わりましたね
「ゾンビ伝説」のビル・プルマンがホイットモア大統領役です 若い大統領でマスコミに批判されますが人類の未来を賭けた戦いの前の演説は素晴らしかった、当時大統領だったクリントンに寄せてるように見えるのはおいらだけ？
ヒラー大尉の恋人でストリッパーのジャスミンを演じたのがヴィヴィカ・Ａ・フォックス、彼女の活躍は物語の中盤ではインパクトを残します ストリップしていてもみんなテレビの宇宙船にクギ付けで誰も見ていないのにダンス それに行動的でトラックで負傷者を運んで、墜落した大統領夫人も助けます
ジャスミンの飼っている犬のブーマーも見せ場たっぷりです、トンネルで攻撃を受けて火の海に襲われる時のブーマーのカッコよさとハラハラ感はドキドキでしたよ
大統領夫人が亡くなるシーンは涙を誘います、泣いてしまうホイットモアですがその娘は強くて我慢してる感じでここは泣ける 後にジャスミンの息子といるシーンでは人種を超えて力を合わせて戦う物語にしっとりとさせてくれます
他にも過去に宇宙人に誘拐されたと言うベトナム戦争のパイロットもずっと飲んだくれの間抜けな役柄なんですがラストはカッコいい死に様を子供たちに見せました
でもエリア５１やロズウェル事件を事実にしちゃうのはＳＦファンらはニヤっとした瞬間でしょうね 大統領らはそんな事実は隠されていたんです、なんだかアメリカっぽいわ
監督のローランド・エメリッヒは本作の大ヒットに「スターウォーズ エピソードⅠ ファントム・メナスの予告が流れるからファンが観に来たおかげ」と謙遜してました
７月４日、その日は全人類にとって忘れ得ぬ独立記念日になる… それが『インデペンデンス・デイ』です。
２０１６年７月に続編の「インデペンデンス・デイ：リサージェンス」が２０年ぶりに公開されます
