『ビリギャル』
２０１５年 「ビリギャル」製作委員会
《スタッフ＆キャスト》
監督 土井裕泰
原作 坪田信貴
脚本 橋本裕志
撮影 花村也寸志
音楽 瀬川英史
出演 有村架純／伊藤淳史／野村周平／大内田悠平／奥田こころ／あがた森魚／安田顕／松井愛莉／阿部菜渚美／蔵下穂波／吉田羊／田中哲司
《解説》
この奇跡は、あなたにも起こる
学年ビリのギャルがたった１年で偏差値を４０も上げて慶應大学に現役合格した実話をつづり、ベストセラーとなった書籍を「ストロボ・エッジ」の有村架純主演で映画化した青春ストーリー
素行不良で何度も停学を経験したヒロインが塾の講師と運命的な出会いを果たし、仲間に支えられながら、慶應大学合格という大きな目標に挑む姿が描かれる 落ちこぼれ女子高生が、人生の一発逆転を狙う笑いと涙の物語に夢中になる
《物語》
名古屋のエスカレーター式の私立女子高に通う工藤さやかは、勉強は一切せず友達と朝まで遊びながら過ごす毎日、楽しいことばかりを追い続けた結果、学校では成績最低クラスに振り分けられた
ワクワクとキラキラに彩られた日々だったがある日、タバコを教師に見付かり無期停学となる このままでは大学への内部進学すら危ういと心配した母・ああちゃんは、別の大学を受験するためにさやかに塾へ通うことを提案する
青峰塾の講師の坪田は面食らった 金髪パーマ、厚化粧、耳にはピアス、極端に短いミニスカートにへそ出しルックという姿で入塾面接に現れたさやかは偏差値３０の学年ダントツのビリのギャルだった
しかし、見た目は派手でも素直な性格だとすぐに気付いた坪田はさやかと打ち解け、慶應大学への受験合格を約束するのだった
学力テストをしても聖徳太子を“せいとくたこ”と読み、高校２年生にして小学４年生の学力しかない そんな彼女の珍解答の連続にも「君の発想は天才級だね」と坪田は褒めるのだった
友達のギャルたちと夜遊びをしながらも小学生用のドリルを勉強する どうやって生きてきたのか理解できないほど知識の欠如を抱えるさやかであったが、坪田だけはこの愛すべきアホぶりの中に凄い可能性が秘められていると感じた
当初はノリで慶應大学合格という目標を掲げたさやかだったが日本列島も東西南北もわからない知識の持ち主、坪田は知識を付けて慶応に行けば世界が広がり人生が豊かになるとさやかをその気にさせる
やる気の出たさやかの学力は徐々に上がるが当然、絶望的な高い壁に何度もぶち当たる 週一回の塾通いだったが慶応合格のために回数を増やし週六日コースとし、ああちゃんはパートを増やして授業料の捻出する
さやかは自分のために必死になる坪田の姿を見てガッカリさせないために、そして愛情を注ぎ応援してくれる母・ああちゃんのために、さやかファンの不良少年・森玲司の励まし、ギャル仲間の友情にも支えられ、さやかは本気で勉強に取り組むようになっていく
《感想》
もちろん有名な原作なので映画化と聞いた時は特に驚くことはありませんでした 工藤さやかは実際にビリから慶応に現役合格したギャルだった人です
でもこの「学年ビリのギャルが１年で偏差値を４０上げて慶応大学に現役合格した話」の表紙を飾っている石川恋の印象が強かったです
グラビアアイドルのようですがおいらはあまり彼女の事は知らなくて気になる存在となりました でもこの本の表紙にはピッタリなギャルっぽい女子ですね
そして映画化には「女子ーズ 」の有村架純と聞いてちょっと可愛くなりすぎかなって思ったくらいです それくらい石川恋の印象が強烈でした
映画を観たら主人公さやかを中心としてますがさやかの家庭環境や恩師となる坪田との関係や、不良少年の玲司との友情など見どころがいっぱいです
坪田を演じるのがチビノリダーの伊藤淳史、玲司を演じるのが「日々ロック 」の野村周平です 伊藤淳史は映画にドラマによく見ますね 野村周平も一気に売れてきましたね
さやかに反対する高校の教師や父親なんかは塾講師の坪田の言うことは綺麗ごとだと嘲笑うんです 自分たちが何もできない事を棚に上げてですよ
このさやかの父親が自分の夢のプロ野球選手を息子に押し付けてるんです だから息子には焼肉だ寿司だと食事させるんですけどさやかと妹には何もしません、ああちゃんにまかせっきりなんです なのでさやかはギャルとなってしまったのかもね
その息子は遂に爆発してしまいます、高校には野球推薦で入ったのですがレベルが高くて付いていけず挫折してしまいます、それで父親と息子が乱闘です
学校の教師にも父親にも相手にされなかったさやかが成績をメキメキと上げて合格率５０％までになります これによって慶応合格も現実味を帯びて家族の絆を取り戻していきます
でも最初から合格することは知ってるのでどういう展開にするのかと楽しみでした、それにこれが実話なので説得力ありますよね 奇跡と呼ぶ人もいたでしょうけど実話ですからね
監督は「いま、会いにゆきます」「涙そうそう」「ハナミズキ」の土井裕泰 得意なジャンルなのかもしれませんが、おいらはこの映画や本で人生って導く人、出会う人によって変わるんだと改めて思いましたね 特に学生時代にはそれは非常に大きなことですね
学年ビリのギャルが１年で偏差値を４０上げて慶応大学に現役合格した話 それが『ビリギャル』です。
２７時間テレビで工藤さやかさんがウエディングプランナーとなり旦那さんと出会い結婚式をしている映像になんだか感動しましたよ
