Quantcast
Channel: 237号室 タカの無事是名作映画烈伝 A級からZ級まで
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2381

猿の惑星

$
0
0










『猿の惑星』






1968年 アメリカ






《スタッフ&キャスト》



監督 フランクリン・J・シャフナー


原作 ピエール・ブール


脚本 マイケル・ウィルソン/ロッド・サーリング


撮影 レオン・シャムロイ


音楽 ジェリー・ゴールドスミス




出演 チャールトン・ヘストン/ロディ・マクドウォール/キム・ハンター/モーリス・エバンス/ジェームズ・ホイットモア/ジェームズ・デイリー/リンダ・ハリソン/ロバート・ガンナー/ジェフ・バートン






《解説》



母なる地球から320光年旅して、飛行士たちはその惑星に漂着した…


決死の逃避行を試みる宇宙飛行士テイラーに、名優チャールトン・ヘストンが扮している その衝撃のラスト・シーンは、まさに戦慄するほどショッキング


猿人たちの特殊メイクはアカデミー特別賞を受賞し、のちにメイクアップ賞が設立するきっかけとなるなど、映画史のエポックメーキング的作品


その後のSF映画の流れを作った大ヒットシリーズの第1作目である 宇宙飛行士テイラーが不時着した、謎めいた惑星 そこは、猿が人間を支配している猿の惑星だった






《物語》



4人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船が地球への帰還を目指していた 船長のテイラーは打ち上げから6ヶ月を過ぎ船内の日時は1972年7月14日だが、今頃地球では700年が経過していると語り、睡眠カプセルに入った



どれぐらい時間が経っただろう 急に宇宙船が故障してある惑星に落下 睡眠カプセルが自動的に開き、宇宙飛行士テイラー、ドッジ、ランドンの3人は目覚めたが、女性飛行士のスチュアートは死亡


3人は船体から脱出 そこは地球によく似た惑星で脱出間際に見た地球時間は3978年と表示されていた 地球を離れて2000年が経ち、もはや帰ることは不可能であった



3人は砂漠を歩き、やがて緑地を見付けた そこにあった川で水浴びをしていると衣類を盗まれてしまい、追いかけて行くと裸の人間の群れに遭遇



一見すると凶暴ではなく菜食主義のようで安心したが、しかしこの惑星を支配するのは人間ではなかった


馬に跨り騎馬姿の猿が突然現れ野生の人間を追いかけ銃で撃ち狩りをする やがて3人も逃げきれずドッジは射殺され、ランドンは行方不明 テイラーも首を撃たれ気を失った



テイラーが目を覚ますと台の上に縛られており、傷を治療され輸血を受けていた そこは研究室でもあり実験室でもあった


獣医でもあるチンパンジーのジーラ博士と恋人でもある考古学者のコーネリアス そして彼らの上司でもあるオランウータンのザイアス博士


彼らにとって人間は野蛮で言葉を発しない下等な動物とされ檻に入れらている しかしジーラは言葉を発しようとするテイラーに興味を示していた



テイラーはケガで言葉を話せないでいたがジーラの紙に書いて伝えジーラは信じられない思いでいたがザイラスはそのことを知りテイラーを危険視して脳手術をしようとするがテイラーは逃げ出したが捕えられ、大勢の前で言葉を発した



驚いたジーラとコーネリアスは猿の誕生の歴史を覆す存在ではと考えるが、ザイラスはテイラーを脅威と恐れて脳手術をしようとするが、ジーラとコーネリアスはいち早くテイラーを逃がし、禁断地帯へと向かう



追って来たザイラスら騎馬隊と銃撃戦となるがテイラーは禁断地帯に過去に人間が存在した形跡をザイラスに示し、ザイラスはここを封鎖してテイラーを逃がしてやる



テイラーは囚われていた人間の女性ノバを連れて馬に跨り海岸線を歩いているとその果てで驚愕の真実を知る!









《感想》



色褪せない作品とはこういう作品のことを言うのだと思います 永遠の傑作なんでしょうね でも製作当時は猿が主役の映画なんてヒットするわけがないと製作費も削られて低予算だったそうです


ふたを開けたら大ヒット! 結果的にシリーズ化されて5作品が作られました そのどれもがなかなか面白くてラストが凄くてそのラストからよく続編が生まれるなと感心しますよ


「続・猿の惑星」



宇宙飛行士テイラーは禁断地帯の地下に埋もれたニューヨークの廃墟で、核爆弾を神と崇拝するミュータントに出会う 彼らは放射能の影響によって生まれた突然変異で、テレパシー能力を持っていた そこへ、猿たちが人間狩りにやって来て戦いになる


「新・猿の惑星」



テイラー船長の宇宙船で地球を脱出した3人の猿たちは、地球消滅の爆発によって、1970年代の地球にタイムスリップしてしまう 人々は始め好意的に彼らを受け入れるが、未来社会を猿が支配する事実を知って彼らを殺害しようとする


「猿の惑星・征服」



未来からやってきた猿を恐れた人間に殺されてから20年、彼らの忘れ形見シーザーは密かにサーカスの団長によって育てられていた 謎のウィルスによって犬や猫が絶滅し、猿がペットになるが虐待を受ける猿の姿を見たシーザーは人間への反乱を開始した


「最後の猿の惑星」



猿と人間の激しい戦いは頂点に達し、核戦争となって両者とも殆ど絶滅してしまう シーザーを中心に生き残った猿たちが地球を支配するが、同じ猿族のゴリラの反乱やミュータント化した人間たちの侵攻が始まっていた 猿と人間たちは共存の道を歩むが…


全ての作品が本当にクオリティが高くてシリーズが一周するように練られています このシリーズが無ければ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ターミネーター」などのタイムパラドックス作品はなかったかも



原作者のピエール・ブールはフランス人で当時はアジア人を使用人として使っていた立場から戦争によって日本軍の捕虜となったことで立場が逆転してしまった事を基にこの作品を書いたそうです


やっぱ白人は自分たちこそが優位だと考えている表れではないでしょうか? 日本人はまるで猿のようだったんでしょうね



ティム・バートンが本作のリメイク版、「PLANET OF THE APES/猿の惑星」を手掛けています よくこんな凄い物に手を出したね 絶対に酷評されるのが目に見えてるじゃないですか


おいらは社会的な風刺やメッセージ性の強いオリジナルよりSF感が強いリメイク版も好きですよ 宇宙船には頭の良い猿が最初からいてある星に行くのですが順番が逆になったり、でもラストはちょっと遊び過ぎかな


でもラストはオリジナルよりもリメイク版の方が原作に忠実なようです 原作を読んだわけではありませんが(汗)


でも予算を削られていく中でよく名優チャールトン・ヘストンが出演しましたね 彼はこの作品に何か凄い物を感じていたのかもしれませんね



そしてノバ役のリンダ・ハリソンが紅一点でセリフもないですが毛皮を身に纏っただけの姿はセクシーですよ





今回、久々に観ましたがさすがに面白いです 子供の頃によくテレビで一気放送してたので内容は知ってるつもりでしたが、やっぱ面白いです


本作と「最後の猿の惑星」を繋ぐ新シリーズでリブート版の、「猿の惑星:創世記 」も見応えたっぷりですよ





映画史に残るSF映画の金字塔! それが『猿の惑星』です。





誰もが知ってるシリーズですが2011年になって新シリーズが始まるとはビックリしましたよ 過去作品とのリンクもあって面白いです


















Viewing all articles
Browse latest Browse all 2381

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>