『ヘルナイト』
1981年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 トム・デ・シモーネ
脚本 ランドルフ・フェルドマン
撮影 マック・アールバーグ
音楽 ダン・ワイマン
出演 リンダ・ブレア/ヴィンセント・ヴァン・バタン/ピーター・バートン/ケヴィン・ブロディ/ジェニー・ニューマン/スキ・グッドマン
《解説》
自信のある方にしか、お見せできません
1981年シトヘス恐怖映画祭特別賞受賞作 学生クラブの新歓行事として、古ぼけた呪われた館で肝試しが行われる 館にとどまった4人の学生に襲いかかる殺人鬼
定石通りブレアが気丈に闘って逃げのびるラストのカメラワークにも注目 プロ・テニス選手のヴァン・パタンも出演している
《物語》
真夜中にどんちゃん騒ぎをする大学の学生サークル、シグマ・ロー 会長のピーターはこのサークルに入るには規則があると それはガース館で一夜を過ごすこと 今夜もヘルナイトと呼ばれる肝試しの夜が来た
1850年にガース館の先祖が黄金の館を建てた 以来、4代が住み継いだのがこの邸だ、レイモンドが血を絶やすまで 妻のリリアンとの間には長男モリスは生まれつきダウン症、次に生まれた娘スザンナはふた目と見られぬ姿だった
子供の事が世間に知られるのを恐れた夫妻は邸に引きこもり、全ての設備を避けた ガス・電気・電話と 数年後にはマーガレットが誕生、しかし彼女は見えず聞こえず喋れずの三重苦
レイモンドはそれでも子作りに励み、そうして生まれた子供がアンドリューだった 彼は14年間まともに喋れず獣のように唸るだけ
子供たちとの生活についに耐え切れず、12年前に居間に家族を集めた上で一家心中 警察の現場検証でレイモンドの遺書が見付かった しかしアンドリューの死体だけが見付からず、今でもアンドリューはこの邸の中で生きているという噂だ
新人会員のセスとデニースとマーティとジェフは朝4時まであと6時間この邸で過ごすことになった 会長のピーターは門に鍵を掛けて去って行った
セスとデニースは2階に上がり酒とドラッグで早速セックス マーティとジェフは1階で雑談
外ではピーターとスコットとメイが中の4人を怖がらせる為に色々とイタズラを開始するが3人は突然現れた何者かに惨殺されてしまう
殺人鬼は邸の中に入りセスがトイレに行ったすきにデニースの姿が消え、その代わりにメイの生首が転がっていた
半狂乱となったセスはマーティとジェフに説明し、外に飛び出して行った 門をよじ登って外に出たセスは警察を呼びに行くがシグマ・ローのメンバーと知るとまったく相手にされない
マーティとジェフは邸に2人きり そこに殺人鬼が襲い掛かるが逃げる途中で地下室でデニースの死体を発見する セスは銃を持ってガース館へと戻ってくるが…
《感想》
何てことないホラー映画なんですが、大好きで何回もレンタルして観てます やっぱ80年代のホラーはその時代の雰囲気なんかが良いんです
立ち入り禁止の邸に4人の男女が入って殺されるのかと思っていると、肝試しのおどかし役の3人もが犠牲となるので7人がターゲットとなるんです 怪物も出てくるしね
この80年代にはとにかく犠牲者が大勢で殺し方にいろんなバリエーションで楽しませようとしています 本作はそれほど派手なシーンは少なくてメイが首をスパッと斬られるシーンは絶品です
当時は本作が公開される時にテレビでのCMがたくさん流れていてスマッシュヒットしたと思います この手の映画はたくさん作られていたのですが本作を選んで観ましたね
それに「エクソシスト 」のリンダ・ブレアが出ているのも効果的です ホラー映画では有名人ですし、「エクソシスト2 」から久々に観た感じでしたもん
でもリンダ・ブレア演じるマーティはヒラヒラで胸の開いたのドレスでキャーキャー言うヒロイン役でか弱いお嬢様っぽい感じでしたね
それとは逆にスキ・グッドマン演じるデニースは奔放で下着姿でウロウロしてセクシー担当です
学園ホラー特有の若いキャストの仲良さげな感じが伝わってきます
この手のホラーがキャンプ場が舞台なのが多いのに対して古びた邸ってのが新しかったよ 門は鍵で閉められて脱出不可能で特に女の子のマーティは門をよじ登れませんもん
いろいろと謎なシーンもあるのでちょっと「アレ?」って思うこともありますが、ラストは想像通りで朝でした
何てことのないホラー映画なんですが好きでしょうがない、レビューもしてないことに気付いて急遽書きました
多分、他の人にはどうも感じない映画だと思いますがなんだか愛着のあるホラーでした
いま、映画で肝だめし! それが『ヘルナイト』です。
いい加減、DVDを買うべきか悩むところです(笑)